ライターの前畑滋子 (仲間由紀恵) のもとに、萩谷敏子 (西田尚美) が息子・等 (黒澤宏貴) の絵を調べてほしいと依頼に来る。娘を殺害し、遺体を隠していた土井崎元・向子夫妻 (小林薫・松田美由紀) の事件と酷似している絵を描いていたからだ。一方、弁護士の高橋治美 (黒木瞳) は土井崎夫妻を守るために動き始める。等の能力に興味を持ち始めた滋子は、9年前の「死の山荘事件」への呪縛を解くためにも、事件を探り始める…。
何かを伝えようとしていた等が交通事故で亡くなり、滋子は本腰を入れて調べることを決意。等の行動を追っていく中、ある団体の存在を敏子から知らされる。一方、土井崎家の事件について調べるうち、元の担当弁護士になった治美を紹介され、彼女のもとを訪れる滋子。そして、土井崎家の次女・誠子 (夏帆) は、両親の居場所を教えてほしいと治美に頼み込むが、元はそれをかたくなに拒んでいた。
等が通っていた「あおぞら会」に事件と等との接点があったのではないか、と疑念を深める滋子。取材と偽って会に接近するが、会長の金川一男 (石坂浩二) に阻まれてしまう。治美も、元が何者かに恐喝されていた可能性がある、という滋子の言葉が気に掛かっていた。真相を問いただそうとするが、元は口を閉ざす。「ある仮説」を立て、殺された土井崎茜の交友関係を調べていた滋子のもとに、ある日誠子が訪れる。
「シゲ」の正体が三和明夫 (金子ノブアキ) であることを突き止めた滋子。急いで明夫の家を訪れるが、そこには明夫の姿はなく、部屋の中には血痕が残っていた。誠子を守らなければ、と焦る滋子。治美は元の担当弁護士を解雇されるが、元がまだ何かを隠しているのではないか、と疑っていた。明夫の手が誠子に及ぶことを危惧した滋子と治美は金川に面談を申し込む。一方、元は滋子の口から誠子の状況を知り、「ある決意」をする。
警察の捜査の手が明夫に及び、家宅捜索が行なわれている最中、明夫は近所の小学生・昌子 (田牧そら) を連れ去ってしまう。誠子は、明夫について知っていることがあるなら警察に話してほしい、と元・向子に頭を下げる。滋子は、明夫がなぜこれまで誠子に手を出さなかったのかに考えを巡らせ、ある可能性に思い当たる。なぜ、火事のあった夜に土井崎夫妻は罪を告白したのか。そして、2人がどうしても隠し通したかった秘密とは―。