ひろしは同級生に誘われて町外れにある洋館を訪れる。『館には化け物が出る』という噂を聞きつけ肝試しにやってきた彼らは、無人のはずの館に閉じ込められてしまう。パニックを起こす仲間達を落ち着かせようと、ひろしは数を数えた。「いーち、にーい、さーん…」
たけしは館に出現する正体不明の青い化け物に追いかけられ、恐怖と不安で怯えきっていた。命からがら部屋のクローゼットに隠れたたけしには、逃げ続ける体力も館を脱出する気力も残されていない。「身体の震えが止まらないんだ…」
みかは不気味な洋館に閉じ込められても、青い化け物に追いかけられても、たくろうと一緒にいられるなら恐怖に耐えることができた。しかし、たくろうへの募る想いを抱えたまま、朽ち果てるなんて耐えられない。「…後悔なんて、したくないから」
“あおおに”のおうちには、ときどきおきゃくさまがやってくる。“あおおに”はきゅうなおきゃくさまがだいすき。きょうもおきゃくさまをおもてなしするために、“あおおに”はいっしょうけんめいはたらくのだ。
理不尽な強制鬼ごっこにたけしは疲弊していた。今日もたけしは安住の地となったクローゼットに隠れる。しかし、この館には心休まる場所などなかったのだ。クローゼットの中でたけしは突然、謎の光に包まれる…。
男達は恐かった。奇っ怪な青い化け物より、閉じ込められた不気味な館より、みかが自分達を見る目が…。だがそれも今日で終わる。みかがシャワーを浴びる、この日のために男達は生き延びてきたのだ! 「…絶対に、覗く!」
逢坂良太
声の出演
喜多村英梨
水島大宙
森嶋秀太
東地宏樹