いかさま師～タチャ

グァンヨル（ソン・ヒョンジュ）とともに花札をしていたコニ（チャン・ヒョク）はパク社長との勝負にことごとく勝ちその場を離れようとするが、パク社長の手下たちに攻撃される。追われていたコニはグァンヨルとともにクレーンの上に登る。追い詰められたコニはクレーンの下に見える海におびえているグァンヨルを海へ突き落とし、自分も飛び込む。8歳のコニは町でビー玉遊びで有名になる。コニの父は市内に店を開く場所を調べに行くが、コニの母スニム（パク・スンチョン）が苦労して集めた金では店を開くことができないことが分かり、落胆する。足りない金を補うために賭博を始めた父は、アグィ（キム・ガプス）の素早い技に引っ掛かって金を全部失い、アグィの車に襲いかかるが事故に遭ってしまう。父は駆けつけてきたコニに、絶対人に負けるなという言葉を残して息を引き取るが・・・。

暴力団に追い込まれたコニとヨンミンは歩道橋の上で逃げ道を完全に遮断されるが、通りすがりのトラックに飛び込んで逃げきる。めちゃくちゃになったビリヤード場を見たナンスクは必ず仕返ししてやると心に誓い、とあるカバンを見つける。カバンの中からチョウ・ユンファという名札を見つけたナンスクはチョウ・ユンファを探し出すためにクラブに出向く。コニはクラブに取締が入ると、ナンスクの手首をつかんで走り出す。ヨンミンと向き合ったナンスクはチョウ・ユンファという名札を見つけ、またビリヤード場で騒動を起こすと承知しないと食ってかかる。大胆なナンスクを見て興味を持ったコニは自分の名前を教え、それを聞いたナンスクは幼い頃のコニを思い出しショックでぼう然となる。一方、ヨンミンは祖母の手術代を集めるのに苦労し、賭博場で金をもうけようと決意。ヨンミンの気の毒な話を聞いたコニは、一緒に賭博場に行こうと提案するが・・・

花札をしているようだとの報告を受けたチョンマダムはおもしろい見ものができたとアグィを見て笑う。ヨンミンはドンチュンが花札に割り込んでやっかいに感じるが、金を稼いだコニは掛金が大きくなると欲がでて大金を狙う。チョンマダムはレベルの低い賭博を一緒にするアグィを見て、なにかおかしいと思う。アグィは花札をばかにする者は手首を切断しなければいけないと脅す。手術代を全部払わないと遺体と対面させないと言われたヨンミンは、自分が苦労させられた分大金をもうけてやると怒りを爆発させる。ヨンミンをかわいそうに思ったナンスクは臨時の喫茶店を開き、手術代を補おうとする。アグィの首を取ってくれればお金を出すというドゥチョルの提案を受け入れたヨンミンはアグィの別荘を訪ねるが・・・

ヨンミンにお金を奪われたグァンテはやたらに火をつけ、賭博場から逃げる。金を失って暴力団に連れ出されたコニは、ヨンミンから人のことに関わるなと言われ胸が痛くなる。ヨンミンは自分を助けて頭を打ち気を失ったコニを背負い炎から逃げ出す。一方ドンチュンたちはビリヤード場を急襲し、ナンスクを強引に連れていく。チョンマダムから賭博場でのことを聞いていたヨンミンは、ナンスクを見つけドンチュンに一発を食らわす。おびえるナンスクを落ち着かせたチョンマダムは自分の下で働いてみるのはどうかと提案する。店を開くための金を使い果したコニは必ず金を稼いで戻ってくると決意し、ソウル行きの電車に乗る。

コニ（チャン・ヒョク）とグァンヨル（ソン・ヒョンジュ）は賭博場でやらせに気付かれてしまい、ピョン・キョンジャンから甘く見たのかとどなられる。ピョン・キョンジャン（イム・ヒョンシク）は自分を名乗っているグァンヨルを興味深く見守る。コニとグァンヨルはピョン・キョンジャンにひざまずいて真のいかさま師になりたいと弟子入りを申し出る。一方、ヨンミン（キム・ミンジュン）はきちんと背広を着てアグィ（キム・ガプス）に仕える。チョンマダム（カン・ソンヨン）はナンスク（ハン・イェスル）に金持ちの息子であるセフンの心をちゃんとつかんでいるのかと聞く。ピョン・キョンジャンの娘ユラ（イ・ソジョン）は、コニとグァンヨルが自分たちの家で暮らすと言うと、また客を迎え入れるのかと腹を立てる。セフンは、ナンスクがヨンミンと約束があると言って帰ろうとすると、ヨンミンも一緒にポーカーをしようと提案する。金を失ったセフンがヨンミンに神経質な反応を見せると、ナンスクは金持ちも普通の人間と変わらないと嫌みを言う。セフンを料亭に呼び出したアグィはセフンが失った金を返し、一緒に事業をしたいと提案するが・・・

月光照らす縁側で花札の技を磨いていたコニは指先の感覚をつかみ取り、自分の思うとおりに技が使いこなせて喜びの雄たけびを上げる。コニはそれをグァンヨルに自慢し、喜んでそれを見ていたピョン・キョンジャンは明日からは最後のテストだと言い、ここから去る準備をしろと命じる。翌日の早朝、ピョン・キョンジャンはコニとグァンヨルに金を渡し、全国に送り込み、実践に投入する。一方、セフンはアグィに、目的の達成には手段と方法を選ばなければならないと言い、これからは絶対に協力することはないとしながら冷たい表情でその場を去るが・・・