明治の末、竹井千代は芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで女優を志し、少しずつ成長していくが、戦後、彼女は芝居の世界から去ってしまう。女優・浪花千栄子さんをモデルにした物語。(C)NHK
エピソード1
うちは、かわいそやない
大正5年。竹井千代(毎田暖乃)は大阪の南河内で貧しい農家の家に生まれた。幼い頃に母を亡くし、飲んだくれの父テルヲ(トータス松本)と弟ヨシヲと三人で暮らしていた。千代は口が達者な元気な女の子だったが、父の留守中は、小さい弟の面倒を見ながら、生活のため、鶏の世話をしなければならず、小学校にも通えずにいた。隣近所の子どもに陰口を叩かれる日々。そんなとき、テルヲが新しい母親、栗子(宮澤エマ)を連れて帰る。[FICT](C)NHK
エピソード2
父テルヲ(トータス松本)が新しい母親、栗子(宮澤エマ)を連れて帰ったことで、これからは小学校に通えると喜ぶ千代(毎田暖乃)だった。ところが栗子はテルヲ以上に朝寝坊で、ゴロゴロと寝ているばかり。家事は何もしなかった。あげくに千代が弟ヨシヲのために学校から持ち帰った大切なおはぎを栗子が横取りする始末。これをきっかけに二人は対立を深めていく。その夜、血相を変え、家を飛び出すテルヲの姿が。栗子は何処に…。[FICT](C)NHK
エピソード3
栗子(宮澤エマ)を引き止めるため、一獲千金を狙い、飼っていた鶏・流星丸を売る決断をするテルヲ(トータス松本)。そこで、千代(毎田暖乃)を連れ、観賞用の鶏の品評会が開かれるガラス工場の社長の屋敷を訪れる。周りの他の売り手たちが、千代が見たこともない立派な鶏を次々と差し出すものの、鋭い眼光の峰岸社長(佐川満男)は、いっこうに首を縦に振らない。緊張が張り詰める中、ついに千代たちの流星丸の番が巡ってくる。[FICT](C)NHK
エピソード6
道頓堀、ええとこや~
道頓堀にやってきた竹井千代(毎田暖乃)。目に映るもの全てが、華やかな世界だった。千代の奉公先は、芝居茶屋・岡安。そこを取りしきる女将の岡田シズ(篠原涼子)から、ひと月の間に「お茶子」と呼ばれる女中の仕事を全て覚えるよう、条件を出される千代。いざ働き出すと、炊事、洗濯、お使いとお茶子として覚えることは山ほどあった。目の回るような忙しさの中で道頓堀を駆け回る千代のお茶子修行の日々が始まったのだった。[FICT](C)NHK
杉咲花
成田凌
篠原涼子
名倉潤
宮田圭子
桂吉弥
八津弘幸