僕が住む団地の隣に越してきた風変わりな転校生、山沢典夫。なぜか未来の光線銃のような物を持っていたり、卓球の学年代表選手をストレートで打ち負かしたりするんだ。[FICT](C)NHK

山沢は並はずれた学力と運動神経の持ち主だ。３年の番長たちに待ち伏せされたが、逆に番長たちをのばしてしまった。「マジックを使いやがった」と番長たちも納得できない。[FICT](C)NHK

放課後、僕は科学文明について議論するうちに、バカ呼ばわりした山沢を殴ってしまった。翌日、謝りに行った僕と大谷先生は、山沢の家から出てくる不思議な客たちを見た。[FICT](C)NHK

運動会でも奇妙なことが起きた。クラス対抗リレーで猛スピードで独走していた山沢が、他の転校生たちと一緒に棄権してしまった。ジェット機の音におびえたらしい…。[FICT](C)NHK

運動会以来、学校を休んでいた山沢が授業中に入ってきて、核戦争の恐怖を語り出した。その話は自分自身がまるで核戦争を体験したかのように真に迫っていた。[FICT](C)NHK

山沢の父親の口から、彼らが別世界からやってきたことを知った。山沢は核戦争で母や兄、妹を失ったんだ。僕と山沢の心がようやく通じ合った頃、事件が起きてしまった。[FICT](C)NHK