平成3年秋。東京・上野の隣の下町、谷中。のぞみ(松嶋菜々子)の暮らす南田家に泥棒が侵入し、母・あづさ(夏木マリ)、祖母・薫乃(ゆきの・藤村志保)、弟・達也(遠藤雅)を巻き込んで大騒動。騒ぎの後会社に出勤したのぞみは、自分の部がなくなることを知る。上司・春日(浅野ゆう子)からは、なぜ失敗したかをまとめた業務記録を早急に作成するよう指示され、残業の日々が始まる。のぞみの恋人の純一郎(大鶴義丹)は…。[FICT](C)NHK
残業でデートに遅刻したのぞみ(松嶋菜々子)は恋人・純一郎(大鶴義丹)にプロポーズ。そのころ、母・あづさ(夏木マリ)は差出人のない封筒を手に物思いにふける。中には失踪中の夫・徹からの署名も押印もしてある離婚届が入っていた。すると薫乃(ゆきの・藤村志保)が弥市(鈴木清順)と弥市の飼い犬を連れて来て、あづさは様子を見るため一晩預かる。終電で帰ってきたのぞみに春日(浅野ゆう子)から電話がかかってきて…。[FICT](C)NHK
家族に、部がなくなることと、プロポーズの件を報告したのぞみ(松嶋菜々子)。あづさ(夏木マリ)や祖母・薫乃(藤村志保)、弟・達也(遠藤雅)を驚かせる。あづさは、気持ちさえあればいいと賛成するが、その気持ちが本物か、相手のことをいつでも思っていられるか、と聞かれ、答えに窮するのぞみ。会社では春日(浅野ゆう子)に、開発部に一緒にこないかと打診され、喜んで行くと答えるが、3年は結婚をあきらめろと言われ…。[FICT](C)NHK
純一郎(大鶴義丹)との結婚話が動き始める。あづさ(夏木マリ)と薫乃(藤村志保)は、のぞみの結婚の話をしながら、徹から送られてきた離婚届の話をする。叔父・優(三宅裕司)の店で、のぞみ(松嶋菜々子)は開発部行きを同僚の葵(藤谷美紀)らに打ち明ける。男と同じように、女として結婚と仕事を両立したいのぞみに、葵は無理だと反発する。意外と強い口調に驚くのぞみたち。店を出てアイスクリームを食べながら、葵は…。[FICT](C)NHK
結婚について話すのぞみ(松嶋菜々子)たち。薫乃(藤村志保)は小じゅうとめが嫌で夫と実家を出てきたと話し、のぞみとあづさ(夏木マリ)は驚く。結婚話を聞きつけた春日(浅野ゆう子)は3年の延期を迫り、のぞみは結婚すると反発するが、純一郎(大鶴義丹)は、3年も待てないから開発部行きを断れ、と言う。泥棒騒ぎの犯人は、達也(遠藤雅)に片思いしている真紀(真田麻垂美)だった。その時、優(三宅裕司)の店の外に…。[FICT](C)NHK
優(三宅裕司)の鉄板焼き店で真紀(真田麻垂美)と話し合うのぞみ(松嶋菜々子)とあづさ(夏木マリ)。そこに福島にいるあづさの母・うらら(佐々木すみ江)から急病との電話が入り、2人は福島に向かう。薫乃(藤村志保)の作った弁当を食べながら、新幹線の中でのぞみとあづさは語り合い、あづさは弱気になっているのぞみを励ます。会社では、春日(浅野ゆう子)が、結婚するような女子社員は要らない、という幹部たちに…。[FICT](C)NHK