新学期が始まる前日、夏芽は数々の不運に見舞われていた。犬のフンを髪についてしまったり、ひったくりにあったり、雨にぬれたり、といった具合だ。そんな中、天使の格好をしたイケメンにもらった1元に救われる。不幸は翌日も続いていた。 失敗したパーマ頭を同級生に笑われ、同じクラスに転校生してきた美人の山部茶子につきまとわれてしまう。だが、彼女のおかげで、イケメン弟の累と知り合い、夏芽は一目ボレしてしまう。
累のパーティーに招待された夏芽だが、集まった友人が美男美女ばかりで落ち込む。夏芽がプレゼントを累に手渡すと、お礼に累はキスをしてくれた。思いがけないキスに感動していた夏芽だったが、誰かれともなくキスをしている累の姿に愕然とする。
自ら放った矢で累を殺してしまう悪夢を見た夏芽は、無事を確かめるために累の行方を捜す。やっとの思いで累を見つけた夏芽は、その場に倒れこむ。夏本番になり「夏恐怖症」の累は暑さを避けるため学校にも登校しない。心配した夏芽は部屋にこもりきりの累を外に連れ出そうとする。
累と遊びたい一心で別荘までやって来た夏芽だが、累はまるで相手にしない。ある日、冷房の効きすぎが原因で、累の愛犬・ピー助が体調を崩してしまう。夏芽は累からピー助との出会いを聞き、累にとってピー助は特別な存在だと知る。
累のファッションショーを初めて見た夏芽は、モデル姿の累に納得すると同時に、累が遠く離れた世界の人のように感じる。一方、茶子は夏芽と仲良くしている舟橋が気になり、夏芽にそっけない態度を取ってしまう。剣道部の後輩達は舟橋の恋を成就させようと、ある計画を実行する。
一連の出来事に、夏芽と舟橋が付き合っていると誤解していた茶子。そんな茶子の言動から舟橋へ好意を抱いていると感じた夏芽は、2人のキューピット役を買って出る。累は次の仕事のデザイナーがセクハラ行為をした相手だと知り、部屋に引きこもってしまう。