アニマル･ベビー ～生まれてからのいちねん日記～

世界各地の動物の赤ちゃんの、生まれてから1年間を追う。アフリカゾウの赤ちゃんに必要なスキルは食べ物を求めて移動する群れに付いていくことと、鼻の使い方だ。東アフリカのブチハイエナの双子は相手の序列を見極めなければならない。アメリカの港ではラッコが生き延びるために必要な潜水をなんとかクリアする。スリランカのトクモンキーはお母さんがリーダーのため、他の赤ちゃんよりも生き残る確率が高いが、課題は権力の使い方を学ぶことだ。ウガンダのマウンテンゴリラは木に登って食べ物を探せるかどうかが生き延びられるかの鍵となる。食べ物の少ないアイスランドではホッキョクギツネが7頭の兄弟と食べ物を巡って争う。

動物の赤ちゃんたちは着々と自立への道を歩んでいる。ブチハイエナの双子は、オスやライオンなど、何が危険なのかを学んでいる。トクモンキーのリーダーの赤ちゃんは、序列を利用しどんどん高圧的になっていた。それにより敵を作ってしまった。ラッコの赤ちゃんは港で食べ物を見つける方法を学んでいる。しかし取れるのはプラスチックごみだけ。マウンテンゴリラは高い木の上での生活に慣れなければならない。今はまだ低い場所で運動スキルを磨いている。ホッキョクギツネの赤ちゃんは兄弟たちより早く食べ物に駆けつけるため、秘策を練る。アフリカゾウの赤ちゃんは、他のゾウたちと絆を結ぶ。今後何かあったときに、助けてもらうためだ。

赤ちゃんたちはそろそろ1歳だ。マウンテンゴリラの赤ちゃんの課題は、高い木の上で食べ物を見つけて食べること。ホッキョクギツネの赤ちゃんは、お母さんが食べ物を持ってきてくれなくなったため、自分で食べられる物を見極める。トクモンキーのリーダーの赤ちゃんは権力を使いこなせてきたが、課題は社交術。毛づくろいで味方を作ろうとする。ブチハイエナの双子は安全な巣の外に出て、危険なライオンがいる世界に出るようになった。人が多い港で生きるラッコの赤ちゃんは貝を食べることが課題。自分で石を手に入れ、ようやく貝を割ることに成功した。アフリカゾウの赤ちゃんは大人たちを観察して学び、鼻をコントロールできるようになった。