エピソード1
無垢な夢、愛、友情がもたらす奇跡
28歳だが、知能は6歳児並みという知的障がい者の白鳥咲人(山下智久)。彼は、少年刑務所に入っていたなど"訳アリ"な若者が集まる花の配送センター「ドリームフラワーサービス」で働いていた。ある日、咲人は同僚の柳川隆一(窪田正孝)と、望月遥香(栗山千明)の住むマンションにバラの花束を届けに行く。遥香は配達人の咲人が精神遅滞者であることを知らないため、咲人の対応に驚き、警察を呼ぼうとする。慌てて駆けつけた柳川が事情を説明し、その場は収まりそうになるのだが、玄関にあったアクセサリースタンドのキラキラ光るイヤリングに惹きつけられた咲人は手を伸ばし、もうひと騒動を起こしてしまう。届け物もろくにできない咲人だったが、純粋で心の優しい彼の夢は、ママが好きになってくれる"お利口さん"になることだった。一方、遥香が勤める「脳生理科学研究センター」では、チームリーダーの蜂須賀大吾(石丸幹二)による知的能力を向上させる研究が進み、白ねずみのアルジャーノンへの動物実験が成功していた。社長の河口玲二(中原丈雄)から次の展開となる臨床試験をするよう後押しされるが、プレゼンから戻ってきた研究員たちからは、口々に時期尚早ではないかと心配する声が…。しかし、蜂須賀に科学者としてだけでなく男性としても惹かれていた遥香は、蜂須賀の判断を妄信的に信じていた。早速、遥香たちは障がい者たちを支援している施設へ赴き、臨床試験の被験者を探すが、副作用のリスクなどを鑑み、了承をもらえる被験者がなかなか見つからずにいた。そんな中、アルジャーノンが檻から逃げ出し行方不明になってしまう。アルジャーノンに取り付けているGPSで居場所を確認するが、探し当てることが出来なかった。その頃、咲人は会社の同僚たちと渋谷へナンパをしに行っていた。仲間の言いなりで一人路上に立ち女性へ声をかけていた咲人は、ガラの悪い男にからまれ殴られてしまう。そんな咲人のもとへ、一匹の白いネズミが近寄ってきた。それに気がついた咲人は…。
59分 · 2015年4月10日
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