19世紀後半のパリ。時代の波に取り残された商店街、ギャルリ・ド・ロアに、ある日、ポクポクという聞きなれない足音が響きます。足音の主は、日本人の少女、湯音。はるばる日本からパリへ奉公に出てきた湯音は、寂れているとはいえ、初めて出会うものばかりのギャルリに、目を輝かせるのでした。店に着いて早速掃除を始めた湯音は、一瞬、店の窓から誰かが中を覗いていたような気がして…。
朝早くから食事の準備を手伝おうとする湯音。でも、湯音は日本とフランスの違いに改めて驚きます。食べ切れなかったチーズを持ち帰ろうとする湯音。日本的な価値観がいまひとつ理解できないクロードで――。
相変わらず、日本の文化や湯音の考えていることが理解できずにいるクロード。湯音やオスカーに日本について色々と訊いてみるのですが、二人の話を聴いて想像すればするほど、ますます訳が分からなくなるのでした。
突然ブランシュ家から湯音の元にお茶会への招待状と花束が届きます。湯音にはまだ早いとクロードは招待を断りますが、その知らせを聞いてどうしても納得できないアリスはクロード達の店へと乗り込んできます。
「店番は黙って客が怪しい行動しないか見張ってればいい」というクロードですが、日本の商売はお客様を第一に考え、行動するのが普通。感覚の違いに戸惑う湯音。そんな時、湯音は店の外に小さな人影を見つけます。
ブランシュ家の屋敷で湯音は、アリスとカミーユが小さい頃の写真を見せてもらいます。子供の頃からきちんと“クリノリン”を身に着けていたというカミーユはアリスとは対照的に、写真の中ではどこか少し寂しげです。
矢作紗友里
声の出演
近藤隆
悠木碧
田中秀幸
東山奈央