故郷のパレルモでマフィア撲滅チームの一員だったヴァニーナは、現在はカターニア警察署で副署長を務めながら、殺人課を率いている。若いが鋭い洞察力とリーダーシップがあり、古参の刑事スパノをはじめとする部下たちからは“ボス”と呼ばれて慕われている。ミイラ化した女性をめぐる数十年前の悲しい事件や、3つの国籍を持つ男の殺害事件など、カターニアで起こる不可解な事件の数々を解決していくヴァニーナだが、警察官だった父親を彼女の目の前で殺したマフィアに関する情報が入り、避けてきた過去と対峙することになる。