キューピッドのキッチン

千帆に連れられ、意然と共に焼き魚の調味料の秘密を探りに行くことになった可頌。添加物が使われていると言い出す千帆に、意然はある賭けを持ちかける。可頌の天才的な味覚を知れば知るほど、弟子に迎えたいという思いを強めていく千帆。一方、意然は恋人の楚婷とともに上海に引っ越すことに。ショックを受けた可頌はヤケ酒をして酔っ払い、千帆の元へ。雨の中、酔った可頌をほっておけず千帆は仕方なく自分の部屋に連れ帰る。

予選の中継に映っていた可頌を見た千帆は、急いで可頌を迎えに行き、改めて弟子として迎えたい思いを伝える。ずっと憧れていた千帆が優秀な自分ではなく素人の可頌を選んだことが内心面白くない小羽。イリスもまた、千帆が可頌に固執することがどうしても許せないでいる。悩んだ末、千帆に師事することを決めた可頌はなんとひとつ屋根の下で一緒に暮らすことに。ところが千帆の指導は想像以上に厳しく、可頌は早速反発する。

千帆が出した最初の課題は、2グラムの塩の計量を1回で済ませられるようにすること。地味な作業の繰り返しに嫌気がさした可頌はすぐ怠けてしまうが、そのたびに爆音で起こされたり食事を抜かれたりと千帆も負けていない。一方、小羽キッチンを訪れたブルは警戒する小羽をどうにか家に招待するが、料理に対するスタンスの違いを感じ取った小羽はすぐに帰ってしまうのだった。空腹に限界を感じた可頌は、意然に助けを求めるが…。

コンクールの予選を突破した小羽は、自分を指名したメンターシェフを訪ねる。そこで待っていたのはボリスだった。初めは反発していた小羽だが、ボリスの実力に圧倒される。一方、千帆の目を盗み何とか脱走した可頌。しかし、可頌への不満を募らせていた小羽と言い合いになってしまう。小羽の本音を聞き、落ち込む可頌。ようやく可頌を見つけ出した千帆は、会うなり叱りつけるかと思いきや静かに話を聞いてくれる。