女子高生の菜緒は、両親の都合で1人暮らしを始めることになる。しかし、通っている高校のイケメン御三家の1人、上原も同じ部屋に越してきてしまう。2人は不動産屋の二重契約詐欺の被害に遭ってしまったのだった。

同居することになった上原からキスされたことが忘れられず、動揺する菜緒。しかも、本人には記憶がないことが分かり憤慨する。上原が口にした「ユリ」とは、交際相手の名前だと菜緒は思っていた。

無理なアルバイトがたたり過労で倒れた上原の前に、百合という女性が現れる。実家に戻るよう言われるも頑なに拒否する上原。つき添っていた菜緒は、2人の関係をさらに訝しむ。

クリスマスイブ間近のある日、菜緒と接触しそうになったバイクが転倒。一星という青年が出前していたどんぶりが割れてしまう。弁償するため、菜緒は彼が働くラーメン店でアルバイトを始める。

告白してきた相手に対し、上原のことが好きだという本音を明かす菜緒。上原はそれを偶然耳にするも、本心とは思っていないようで、彼女は一層落ち込む。そんな菜緒にさらなる悲報がもたらされる。

つき合っているふりをするため、学校で一緒に弁当を食べる2人。芝居とはいえ菜緒はうれしく思いつつも、百合に対する上原の気持ちが気がかりだった。そんな中、彼女は幼なじみの大地から水族館に誘われる。