世の中には不可思議な物事がたくさんある。なのに人間たちは、この世のすべてが自分たちだけのものであるかのようにやりたい放題。我が物顔で振るまい、やがて妖怪たちの領域をも脅かすようになった。近ごろ人間たちの上に降りかかる数々の災厄は、怒った妖怪たちの復讐だったのである。しかし鬼太郎は、ねこ娘や砂かけ婆、子なき爺やねずみ男といった仲間たちと共に、人間と妖怪の共存を信じて今日も戦い続けるのである。
エピソード1
妖怪! 見上げ入道
入道沼開発中の作業員たちが一人残らず消えてしまった。住み家を工事で荒らされた見上げ入道が怒ったのだ。見上げ入道は、事件を目撃した小学生の村上祐子までさらってしまった。祐子の同級生は妖怪ポストで鬼太郎に助けを求める。ふたたび開発工事を再開した工事現場に妖気を感じた鬼太郎は、見上げ入道と対決する。しかし、巨大化した見上げ入道は、鬼太郎さえもかんたんに吸い込んでしまった。
エピソード2
妖怪目目連の涙!
留守番中の姉弟の寝室に目玉の大群が現れた。家に取り憑いた妖怪・目目連だ。駆けつけた鬼太郎も襲われるが、姉弟と協力して燻し攻撃で撃退。目目連が人里に現れた理由は、姉弟の父親が目目連の住み処だった木連の里に踏み込み、別荘を建てたことだった。街中に出た目目連は、都会の汚い空気に正気をなくして更に暴れ回る。そしてトラックに乗り移ると、小学校を目指して暴走を始めた!
エピソード3
ギターの戦慄! 夜叉
ねずみ男が病院に担ぎ込まれた。治療の甲斐なく、魂を抜かれてしまったねずみ男は死んでしまう。その頃、同様に魂を抜かれた子どもたちが、続々と病院に担ぎ込まれていた。事件の原因が夜叉だと知った鬼太郎は、魂を抜かれた子どもたちが倒れていた公園に向かう。妖気をたどり、ねずみ男の魂が地下から飛び出すのを目撃。地下鉄の構内に夜叉を追い詰めるものの、ギターの音色によって眠らされてしまう。
エピソード4
恐怖! 鏡の国の鏡爺
祐子の同級生・翔太が行方不明になった。ほかにも子どもたちの行方不明が続発。目玉おやじは、鏡に住む妖怪の鏡爺の仕業と見破る。鬼太郎は鏡爺の居場所を突き止めるが、反対に鏡爺に鏡の国に閉じ込められてしまう。鏡爺は鏡の国では無敵。苦戦する鬼太郎の閉じ込められた鏡は、清掃業者に運ばれていった挙げ句、地面に落とされて割れてしまう。二度と外へ出られなくなった鏡爺は、鬼太郎の魂を吸い取ろうとするが…。
エピソード5
ダイヤ妖怪・輪入道
ねずみ男の始めた宝石店が大繁盛していた。謎の行方不明事件を追っていた鬼太郎は、ねずみ男が怪しいとにらむ。不審な動きを見せるねずみ男を追って、鬼太郎は廃墟にたどり着く。ねずみ男は、人間の欲をダイヤモンドに変える妖怪・輪入道と組んでいた。鏡を使わなければ輪入道に勝つことは不可能。だが、輪入道は廃墟の鏡をすべて壊してしまう。輪入道の強大な力に、鬼太郎は次第に追い詰められてゆく。
エピソード6
暴走! 鬼太郎牛鬼
ワンマン社長が牛鬼岩で釣りをして、恐ろしい牛鬼を目覚めさせてしまった。鬼太郎が何とか退治するが、牛鬼はその鬼太郎に取り憑いて、鬼太郎自身を無敵の強さを持つ牛鬼に変えて復活してしまう。島民を避難させる時間稼ぎのため、牛鬼の前に立ちはだかる目玉おやじ。反撃する術もないおやじに鋭い爪が迫る…まさに間一髪の瞬間、牛鬼の中に鬼太郎の心が甦り、彼の祈りに応えるかのように伝説の守護神・迦楼羅様が姿を現す。
松岡洋子
田の中勇
千葉繁
西村ちなみ
山本圭子
塩屋浩三
西尾大介
清水賢治
鈴木専哉
石井浩二
原田冬彦