2003年のアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ、ヤンキースがレッドソックスを打ち負かしたその瞬間、スポーツ界で最も因縁のあるライバル関係の熱気は頂点に達した。絶対無敵のチームとして君臨するヤンキースが絶好調のレッドソックスを破ったのだ。その中心にいたのは野球一家出身のアーロン・ブーン、シーズンの途中でヤンキースに加わった、予想外のヒーローだった。

1987年、後に殿堂入りすることになる選手を７人擁し、すでに２度もスタンレーカップを手に入れていたエドモントン・オイラーズは、史上最強のチームとしてスタンレーカップ決勝へ挑む。一方、フィラデルフィア・フライヤーズは、新人ゴールキーパーに望みを乗せて、失うものなど何もないような勢いで挑戦する。この組み合わせは、ホッケー史上最もアイコニックな第７戦となった。

20世紀から21世紀への変わり目、多くのヨーロッパ選手がＮＢＡへやってきた。彼らは高いスキルと大きな夢を持っていたが、体がより大きく力が強いアメリカの選手たちには勝てなかった。そんな状況を打ち破ったのは、2006年のプレーオフにて強敵スパーズに挑んだダーク・ノビツキーだった。

シカゴ・カブスが最後にワールドシリーズを制覇してから108年。シリーズで３勝１敗とリードされていたカブスは、夢見る制覇にあと１勝のところまで来ていた。しかし、相手となるクリーブランド・インディアンスもまた、長い間ワールドシリーズ制覇とは疎遠だったチームだ。2016年ワールドシリーズの第７戦を勝つために、カブスは限界以上の力を発揮する必要があった。

現代ホッケー史上最も栄華を極めた王朝を築きあげ、５回のスタンレーカップを勝ち取ったあと、マーク・メシエは自らの名誉を賭けて、ニューヨーク市へスタンレーカップを捧げるという“とてつもない難題”に挑戦し始めた。