コードネームミラージュ

共進党幹事長・正木義男の事務所に犯罪者集団による立てこもり事件が発生。犯罪者集団のリーダー・倉橋は正木に二十億の金額を要求、応じなければ人質を殺し正木の裏金を世間に公表すると脅迫する。正木より依頼を受けた警察庁警備局局長・左文字は、公安特殊課課長・御崎に極秘裏に事件を“処理”することを指示、御崎は特殊部隊「K13」のミラージュに、犯罪者集団の制圧を命じる。

正木議員事務所立てこもり事件を極秘裏に解決した御崎は、犯人と接触していた鯨岡の監視をはじめる。そんな中、一人の外国人男性が鯨岡に電話をかけてきた。男の名はデイルス・ザイネンデ。彼はザイラ王国の皇子の特権を利用して、世界中で麻薬の密売をし、大金を稼いでいた。御崎はミラージュに逃亡するデイルスを追跡・極秘裏に処理することを命じる…。

鯨岡の身辺と経歴の調査を始める御崎率いる公安特殊課。しかし証拠はすでに隠蔽されており犯罪や事件への関与の手がかりを掴めずにいた。一方で鯨岡の手引きにより、関東最大の暴力団組織・北条連合で内部抗争が勃発。追い込まれた北条連合傘下・伊達組は四代目以下、北条連合の主な幹部を皆殺しにする計画を企む。情報を入手した御崎は、抗争を阻止するため、ミラージュをはじめ「K13」を現場に急行させる。

正木議員事務所立てこもり事件を嗅ぎまわっていた警官・石戸が行方不明になっている。その情報を耳にした左文字は御崎に石戸のここ数日の動向を探らせる。すると、石戸は警察の機密データに何度もアクセスを試みていたことが発覚する。同じく機密データに不正にアクセスしていた宮田警部補が庁内で警視庁参事官の青木を銃で脅し、連れ去る事件が発生。K13の姫島は宮田の自宅を捜索したところ、そこで宮田の死体を発見する…。

御崎率いる公安特殊課は引き続き鯨岡の身辺と経歴を調査していた。だが、未だ犯罪関与の証拠を見つけることが出来ないでいた。一方、鯨岡はスネイクが倒された事件からついに姫島の身元を特定。鯨岡の刺客・桜丘由比と拉致のプロ集団『ペリカン』を遣って、姫島の拉致を決行。K13とミラージュの情報を吐かせようと試みる。姫島がさらわれたことに気付いた御崎は、ミラージュに姫島の監禁場所がわかり次第、救出・もしくは『処理』するよう命じる。

姫島の監禁場所を突き止めたドブネズミと御崎は、すぐさまミラージュに連絡。ミラージュとロビンは現場に急行するが、既に鯨岡と由比の姿はなく、重傷の姫島を救出する。姫島の証言から、ついに鯨岡の犯罪の証拠をつかんだ御崎は、左文字から鯨岡をK13案件として処理する許可を得る。そして遂に、ミラージュはK13とともに鯨岡の本丸を急襲する。