ザ・マペッツ・メイヘム

音楽レーベルで働く野心的なノラ・シンは、有名バンド、ドクター・ティース＆エレクトリック・メイヘムを説得し、初アルバムを作らせることに。バンドはノラや妹ハナの生活を引っかき回すが、ノー・プランが時にはベストのプランになることや、成功のためにはメイヘムの魔法を信じる必要があることを、ノラは学んでいく。

バンドに１位を取らせたいノラは、インフルエンサーであるハナの助言に従い、嘘を続ける。その頃バンドは、創作意欲を刺激するためパーティーを開催。ノラは肩書きを盛り、派手な口約束をしていたが、人間嘘発見器のジャニスに害を及ぼし、すべて嘘だとバレる。バンドの信用を取り戻すため、ノラは本当の自分をさらけ出す。

受賞歴のある新進プロデューサーがバンドの新曲を録ってくれることになり、ノラは大喜び。だがハイテク機器や最先端スタジオに不慣れなメンバーは自分たちのグルーヴを見つけられず、とんでもない誤解まで生まれ、アニマルがバンドを脱退してしまう。仲間たちは消えたドラマーを懸命に捜し、ノラは家族の問題で苦悩する。

ノラはバンドに「新しいサウンド」を見つけてもらおうと、プロデューサー志望のムーグの意見は無視して、様々なジャンルのスターとのコラボを手配。結局思った通りには行かず、バンドが組むべき人物はずっと目の前にいたのかも、とノラは思い始める。ノラとハナの不仲を修復したいジャニスは、意外な個人情報を打ち明ける。

バンドが長くスランプに陥っていると気づいたノラは、着想を得るための完璧な計画を立てる。ジョシュア・ツリー国立公園へのドライブだ。だがノラもメンバーも、砂漠で意図せずサイケデリックな自分探しの旅を始めることに。このトリップは希望を、そして新曲をもたらすのか。その答え(と、さらなる問い)は、砂漠に…。

ドクター・ティースの両親が突然現れて家業の歯科医院を継ぐよう求め、メイヘムのアルバム制作が滞ることに。長年続くこの問題の解決には、独特の「プロセス」を経なければならず、その中で過去の重要な瞬間が彼の脳裏によみがえる。ノラの介入で事態が悪化すると、バンドはティースに本当の自分を思い出させようとする。