シャイニー・ハッピー・ピープル

上辺だけの輝かしさを見せるアメリカで大人気の大家族と、彼らに保守的な価値観の教えを説く組織。その裏に隠された厄介な現実が明らかになる。

ＩＢＬＰのホームスクールが広まるにつれて、ビル･ゴサードとジム･ボブ･ダガーが、男性優位的で虐待をも許す権力を乱用していることが判明する。

ビル･ゴサードとジム･ボブ･ダガーは、若者を搾取しながら、組織の力を世界中に広げていく。無報酬労働や虐待、報復への恐怖は、長いことメンバーたちに植えつけられていた。ついにゴサードが組織内での立場を失う。しかし彼が定着させた価値観は、すでにあらゆる場所へと広がっているのだった…。

ゴサードの失脚とジョシュ･ダガーの新たな罪の発覚にも関わらず、組織の勢力は衰えない。キリスト教原理主義者たちは自分たちの思い描く社会を形成するため、アメリカ全土で、その政治的権力を確固たるものとしていた。

衝撃的なオープニングで、ティーン・マニアがミレニアル世代のアメリカにおける過激な福音派の若者運動として登場する。カリスマ的な創設者ロン・ルースは、「アクアイヤ・ザ・ファイア」で観客を魅了する。これは、花火を使ったスタジアムでのイベントで、ティーンたちが霊的な革命のために人生を捧げることを誓う場であった。ロックコンサートのような礼拝とアドレナリンを刺激するキリスト教の活動の裏で、ルースは真の信者たちによる軍隊を編成していた。

ティーン・マニアのオナー・アカデミーは、熱意ある若者たちに対して過酷なブートキャンを課し、巨大なコールセンターでイエスのために働くティーンの営業マンとして終わりのない時間を過ごさせる。彼らは厳しい純潔の規則に耐えながら、厳しいノルマをこなすことを求められた。模擬処刑を含む恐ろしい「終わりの時」のシミュレーションが、霊的な変革として偽装されたトラウマを生み出し、信仰のために命を捧げる準備ができた若い殉教者を鍛え上げていく。