ジャスティス 彼らの選択

ヴィセンチはイザベラと婚約するが、共同経営者の横領により、父親のバス会社が倒産。そのショックから酒に溺れるようになり、彼女との関係も悪化する。そしてイザベラと元カレとの浮気現場を目撃して、彼女を撃ち殺し、逮捕される。イザベラの母エリーザは懲役7年の刑では納得できず、自らの手で復讐することを決意する。エリーザの恋人エイトールは説得を試みるが、止めることはできなかった。ヴィセンチの出所の日、エリーザは銃を手に刑務所の前で待ち伏せをする。しかし、予想もしていなかった光景をエリーザは目にして…。

バスの運転手ヴァウジールと妻のファッチマは、隣に住む警官ドウグラスの犬が庭に入ってくることに悩まされていた。さらに、ヴァウジールの勤務先が経営破綻に陥り、給料の支払いが滞ったため従業員はストを決行。ストに反対したヴァウジールは酒場でケンカになり、重傷を負ってしまう。途方に暮れるファッチマをさらに悲劇が襲い、息子のジェズスが隣の犬に嚙まれてしまう。我慢の限界を超えたファッチマは引き出しから銃を取り出し…。

ローゼは大学合格と誕生日を祝おうと、幼なじみのデボラと一緒に、海辺のパーティーでハメを外す。セルソから買った麻薬が、突然の捜査で警察に押収され、ローゼは署に連行されるが、デボラは見逃される。7年間の刑務所生活の間に母は亡くなり、出所したローゼは、デボラの家へ行く。夫のマルセロの反対を押し切って、デボラは彼女を家に住まわせることにする。デボラはローゼに、レイプされて子供を産めない体になったこと、犯人が捕まらず、野放しになっていることを打ち明ける。ローゼは犯人を捜し出せると彼女に告げる。

才能あるダンサーのベアトリスは、夫で会計士のマウリシオと幸せな結婚生活を送っていた。しかし、公演初日の夜に交通事故に遭い、二度と踊れない体になってしまう。マウリシオは、絶望したベアトリスに頼まれ、彼女を安楽死させ、懲役７年の刑に処される。彼は刑務所でセルソの知り合いから会計士の仕事を引き受け、大金を稼ぎ、出所後はその大金を使って自分とベアトリスの人生を奪ったアンテノールへの復讐計画を立てていた。

出所したヴィセンチは許しを請うために、エリーザの家を訪れるが拒否される。彼はレジーナと結婚し、娘の名前をイザベラと名づけていた。彼の話を聞いたエイトールは、大学に戻れるように取り計らう。会うのを拒んでいたエリーザだったが、次第に彼の話を聞き、彼も苦しんでいることを知る。ヴィセンチと一緒に大学に行ったイザベラは、そこでエリーザと知り合い、洗礼式の後見人になってもらう。しかし、レジーナはエリーザの存在を疎ましく思っていた。

ドウグラスはファッチマのために、娘のマヤラがナイトクラブで働いていることを突き止める。ファッチマは弁当の路上販売を始めて、人生をやり直そうとする。そして、自分のバッグを盗んだ泥棒の１人が、息子ジェズスだと気づく。ジェズスは路上生活を送っていたが、バッグに入っていた中身から、母親だと気づき、家に帰る。ファッチマはマヤラに会おうと、彼女の職場に行く。