クェイサー。それは、女性から聖乳<ソーマ>と呼ばれる生体エネルギーを得ることで、特定元素を自在に操る特殊能力者。聖ミハイロフ学園に通う織部まふゆと山辺燈は、クラスでいじめに遭っていた。戸惑いや悲しみを胸に秘め、それでも笑顔を絶やさない燈に、まふゆは自分が燈を守らなければという思いを強くする。そんな彼女たちの前に、ある日、サーシャという謎の少年が現れる。その出会いが全ての始まりだった。まふゆはその夜、マグネシウムを操る敵のクェイサーに襲われてしまい…!?
学園のどこかに隠されているという伝説の聖像(イコン)「サルイ・スーの生神女」。それを巡るクェイサーたちの闘い。まふゆを襲ったマグネシウムは、自分や燈のことを知っていた。まふゆは事情を聞くべくサーシャを問いただすが、彼は関係ないと突っぱねる。放課後、山辺邸にクラスメイトの文奈が燈の見舞いにやってくる。彼女は燈たちを気遣ってくれる数少ない友人の一人であり、学園で起こっている異変に気づき始めていた。そこへ再びマグネシウムが襲いかかり、文奈が連れ去られてしまう。マグネシウムに立ち向かうまふゆ。そして敵の意外な正体が明らかに…!
黄金のクェイサー。彼はオーリャに手をかけ、サーシャに復讐心を植えつけた最強の敵。彼との邂逅を果たしたサーシャは、幼い頃の夢にうなされる。そんなサーシャを癒すのは燈だ。オーリャに似た優しい雰囲気に、サーシャは唯一心を許す。サーシャとの共同生活は、慌しくも楽しい日々。まふゆは彼の非常識な言動に振り回されつつも、次第に昔の笑顔を取り戻していく。一方、美由梨と華は、新たな留学生であるカーチャを迎え入れる。その妖精のような容貌に、華の心はかき乱され…。
カーチャに弱味を握られてしまった華。彼女は必死に自分の本性を否定しようとするが、カーチャの言葉にどうしても抗えない。まふゆたちは、街で買い物をする。燈の護衛のため、サーシャやテレサも一緒だ。女性の失踪事件を耳にするが、まふゆの関心はバーゲンセール。下着の試着などにはしゃぐ一同だったが、突然、燈とテレサがいなくなってしまった!
テレサ=ベリア。サーシャのマリアとして戦闘時は常に付き従っているが、普段の生活や生い立ちは全て謎に包まれている。彼女はどんな子なの? そう尋ねるまふゆに、サーシャは興味が無いと言い放つ。彼にとっては、聖乳<ソーマ>を得るための存在にすぎないのだ。異端のクェイサーたちが集う組織アデプトから、新たな敵のクェイサーが送り込まれる。アデプト12使徒のガス・チェンバー、塩素を操る浄化者クロアだ。その排除を命じられたサーシャたちだったが、因縁の相手を前にテレサが立ちすくんでしまう。
クェイサーたちが探し求める伝説の聖像(イコン)「サルイ・スーの生神女」。その隠し場所は誰も知らない。差し押さえられた山辺の別荘を調べるため、辻堂家主催ロシア秘宝展の間、コンパニオンガールとして働くことになったまふゆたち。美由梨は、燈やサーシャまでもを従わせることが出来てご満悦。そんな彼女を、おバカさんねと笑うカーチャ。そこへ、幻の美術品アナスタシア・エッグを狙い、ゲリラたちが襲いかかってきた!
金子ひらく
監督
吉野裕行
脚本