快活な水泳少年キョウ。彼は千葉舞浜近郊の高校に通い、恋愛や友情に忙しい学園生活を過ごす普通の高校生。しかしある日突然やってきた謎の転校生シズノに導かれるまま、異世界での巨大ロボットとの戦闘に巻き込まれていく。度重なる戦いをくぐり抜けていくうちに抱かれる数々の疑問、そして苦悩しながらもキョウは自分や仲間を守るため戦闘に身を投じていく…。
エピソード1
エンタングル
県立舞浜南高校で高校生活を楽しむキョウは、幼馴染のリョーコの頼みで、自主映画に出演する。撮影中、キョウはプールの飛び込み台に立つ謎の美少女シズノを目撃し、「水泳部への入部希望者だ!」と考えて勧誘しようとするが、真剣な眼差しで訴えかけるシズノの声はなぜかキョウに届かない。あきらめてプールへと飛び込んだまま、姿を消してしまうシズノ。「幽霊?」と不思議に思いつつも、キョウは部員不足で廃部寸前の水泳部を救うための「完璧な作戦」を考え付く。リョーコにシズノをモデルにした水泳部のPRビデオを撮影してもらい、それにつられた男子生徒を入部させるというものだ。早速キョウは“謎の転校生”シズノの姿を探し回る。
エピソード2
セレブラム
プールの中で口づけをするキョウとシズノ。だが、キョウが水面から顔を上げるとシズノが消えていた。翌日からキョウはシズノを捜して学校中を駆け回るが、誰も彼女の存在を知らない。その頃シマ達は、シズノの干渉によって混乱した舞浜サーバーのシステム調整に奔走し、懲罰としてシズノをオケアノスに拘束する。存在しないシズノを捜し回るキョウに、リョーコ達は呆れ果て、カワグチとはケンカにまで発展してしまう。そのもやもやを吹っ切るようにプールに飛び込み、泳ぎ続けるキョウ。「前に、前に進みてーんだよ、オレは!」その叫びに呼応するように、キョウの額にセレブアイコンが出現。その瞬間、シズノを拘束する結界が消滅した。
エピソード3
デフテラ領域
登校前、キョウは下駄箱の上に置きっ放しの封筒に気付く。中身は『ゼーガペイン』というゲームソフト。いかぶるキョウだが、遅刻しそうになりソフトをカバンにねじ込んで家を飛び出す。放課後、視聴覚室で水泳部のPRビデオが上映される。水着姿のシズノを見て喜ぶ男子生徒達。その反応に満足し水泳部員の勧誘を始めるキョウだが、誰にも相手にされない。再度、水泳部存続のための厳しい条件を言い渡す生徒会長のシマに、キョウは「あの事バラしていいのか?」と迫るが、シマは気に留めず立ち去る。そこでキョウはリョーコ達に『ゼーガペイン』の事をバラす。だが逆に知らなかったのは自分一人だけで、みんなが知っている事に驚かされる。
エピソード4
上海サーバー
メイウー&メイイェン姉妹の故郷である上海付近を飛行するオケアノス。同じ頃、キョウは高校のプールで、前回の戦闘後、ゼーガペイン・アルティールから降りた際に自分の手首が消えた理由を考えていた。そして「ゼーガペインの戦闘はリアルなヴァーチャルゲームだった」という結論に到達し、飛び込み台からダイブすると、額にセレブアイコンが出現し、キョウはオケアノスに転送されてしまう。折しも会議を終えて現れたシズノに疑問をぶつけると、「キミの知りたいコトは、全てあのゲームに入っているわ」と言われる。早速ゲームを始めるキョウ。一方、メイウーとメイイェンは、上海サーバーからのデータのサルベージをシマに直訴し許される。
エピソード5
デジャビュ
シズノが言い残した「これが、現実」という言葉が頭から離れないキョウ。だが、ゼーガペインでの戦闘を現実だとは思えないキョウは、舞浜市での生活の方が本物だと自分に言い聞かせる。折しも、ミズサワのカウンセリングも受けたキョウは、「どちらかが現実なら、もう一方は必ず虚構なの」という彼女の言葉が耳に残る。
エピソード6
幻体
現実世界の廃墟の舞浜で対峙するゼーガペイン・アルティールとコブラル。ゼーガペイン・ガルダも合流して戦闘が始まるが、ガルズオルムの目的はゼーガペインから光装甲技術のデータを奪う事だった。それを悟ったルーシェンは戦闘に敗れて大破したガルダを自爆させる。第二のコブラルの参戦によってアルティールは苦戦し、コブラルと相討ちとなった次の瞬間、データを吸収されてしまう。キョウは、負傷したシズノの体がパーティクル化していることに驚愕し、同様にパーティクル化した自分の腕にも気付き慄然とする。だが、キャノピー越しに対峙したコブラルのパイロット・アビスは、生命体である事を誇示するかのように鮮血を滴らせていた。
浅沼晋太郎
花澤香菜
川澄綾子
坪井智浩
井上麻里奈
下田正美
関島眞頼
桶谷顕