1994年、元アメフト選手O･J･シンプソンの2番目の妻、ニコール･シンプソンが遺体で発見される。悲惨な事件から約30年、ニコールを最もよく知る家族や友人たちにインタビューを行い、ホームビデオに残る彼女の映像や声、写真などを交えて、2人の出会いから交際開始、結婚や出産、O･Jからの暴力について振り返る。

数年間にわたる家庭内暴力に耐えきれず、O･Jとの結婚生活に終止符を打つニコール。自由を取り戻した彼女は新たな友人との交流や他の男性との恋愛を楽しむが、O･Jはそんなニコールを監視し、再び暴力行為を繰り返すように。一時は関係を修復するも、子供たちのために本当の別れを決意した彼女を恐ろしい悲劇が襲う。

家族や友人はニコール殺害の知らせを受け悲しみに暮れつつ、不可解な言動を繰り返すO･Jの犯行を疑う。全米のメディアが事件を大々的に報じる中、O･Jは自殺をほのめかすメモを残して逃亡。LA市警とのカーチェイスを経て逮捕される。公判前手続きの準備が進む中、ニコールの貸金庫から家庭内暴力の記録が発見される。

世論を二分した世紀の裁判がついに評決の時を迎える。しかし、裁判について世間から面白おかしく語られたり、メディアに追い回されたりといった状況は変わらない。ブラウン家の人々は子供たちへの影響を心配して彼らを騒動から遠ざけようと手を尽くすが、裁判で争った親権は父親のO･Jに渡り、子供たちと別れて暮らすことに。