彼氏ナシ、ずば抜けた才能やセンスも特にない超不器用で人生損してばかりの28歳の女性編集者が、ある四兄弟と出会う。四兄弟に振り回されながらも、いつしか兄弟それぞれが抱える悩みに気付き、内面に深く関わっていくことで絆が芽生えるまでの物語。
EPISODE 1
Episode 1
月山夏世(釈由美子)は、ファッション誌の編集者。華やかなイメージとは裏腹に、損な役回りばかりのOL。28歳の誕生日を5年連続ひとりオフィスで迎えていた。「私の人生、このままでいいの・・・?」自分が嫌になる夏世。 翌日、編集長・川村亮子(真矢みき)から、担当しているファッション誌の休刊が決まったと告げられる。少女コミック編集部に異動になった夏世は、超人気漫画家・花園ゆり子を担当するように命じられ、早速原稿を取りに行く。しかし、夏世を迎えたのは、ライバル社の編集者・田中一郎(寺島進)だった。奥の部屋には、アシスタントと思われる男性が2人。すると彼らから漫画のイメージづくりのためにイラストに近いドレスを買ってくるように命じられる。夏世はドレスを探しに店に出向くが、試着したドレスが脱げなくなり、派手なドレス姿のまま街中をさまよう羽目に・・・。やっとの思いでマンションに到着したが、今度は食事の支度をしろと命じられ、ついに夏世はブチ切れる。 花園ゆり子に会いに来たのだと言う夏世に、さっきから夏世をからかっていた男たちが・・・。
EPISODE 2
Episode 2
人気漫画家・花園ゆり子の担当になった夏世(釈由美子)は、花園の正体である航(堺雅人)、修(池田鉄洋)、智(要潤)、陽(本郷奏多)の四兄弟が暮らすマンションへやって来る。しかし、家には修しかおらず、修も夏世に留守番と掃除を押し付けて出かけてしまう。 仕方なく広すぎるリビングを嫌々掃除していると、ライバル社の編集者・田中(寺島進)がやって来た。しかし、修が出かけていることを知ると、持っていた花束を夏世に渡し、修を探しに出て行ってしまう。夏世はそれを花瓶に挿し、修のデスクの上に飾った。 しばらくして戻ってきた航が、慌てて夏世を問い詰める。夏世がデスクに置いた花瓶が倒れ、修が書き上げた原稿が水浸しになっていたのだ。謝る夏世を厳しい口調で責める航。そこへ修と田中が帰って来て、台無しになった原稿を前に修は取り乱す。修の怒りは収まらず、夏世にクビを宣告する。 夏世が肩を落として歩いていると、亮子(真矢みき)から電話が掛かってきた。夏世の失敗を聞き、とにかく死ぬほど謝ってくるよう叱責する。亮子と別れると、夏世はマンガ喫茶へ。ずらりと並んだ花園シリーズと、それを涙しながら読む女子高生に軽いショックを受け、夏世も花園ゆり子の漫画を読み始めた。 部屋に閉じこもっている修を連れ出そうと、兄弟による必死の説得が続いている片岡家に、夏世が戻ってきた・・・。
EPISODE 3
Episode 3
夏世(釈由美子)は、花園ゆり子の原稿を見た編集長・田丸(田中哲司)から「ときめきが足りない!」と、書き直しを命じられる。少女漫画流の「ときめき」がイマイチ理解できないまま、夏世は花園のマンションへ。意を決して「胸キュンしないんです!」と、書き直しを頼むが、最近ときめいた経験のない夏世は、具体的な修正指示を出すことができない。 困った夏世が頭を抱えていると、元上司の亮子(真矢みき)がやって来る。少女漫画を読んでも“胸キュン”しないという夏世に、そもそも夏世の恋愛力が低いことが問題だと指摘し、ヒントを得るために花園と恋愛映画を観るのがいいとアドバイスする。夏世は偶然電話をかけてきた智(要潤)を思わず誘い、2人で映画を観に行くことに。そして、約束の日。2人は映画を観た後、レストランへ。そこで夏世は智から、四兄弟の意外な身の上話を聞く。そんな2人を、偶然見かけ驚く亮子。しかし、そこには亮子にも予想外な展開が待っていた。 食事を終えると、智は夏世をマンションへと誘った。戸惑いながら付いて行く夏世。いつになく優しい智に手招きされベランダへ行くと、眼下には美しい夜景が広がっている。感激しながらも寒さに手をこすると、智が自分のコートのポケットを広げて「どうぞ」と誘いをかける。戸惑いながらも、手を入れる夏世・・・。
EPISODE 4
Episode 4
片岡家では、修(池田鉄洋)がアロハシャツを着て浮かれている。明日は年に一度の家族旅行の日で、今年は「ハワイアンセンター」に行くことになっているからだ。旅行とはいえ半日のことなのに、異常に盛り上がる修。一方、片岡四兄弟との予期せぬハプニングに、戸惑いを隠せない夏世(釈由美子)。片岡家に足を運ぶのも気まずく、大事な原稿の引き取りさえも、バイク便のライダー・拓実(山本裕典)に頼むありさま。しかしそれを知った田中(寺島進)から怒りの呼び出し電話が掛かり、夏世は渋々出向くことに。 田中から、罰として四兄弟の領収書の整理を命じられた夏世は、莫大な財産を持ちながらも、仕事の道具を買うくらいで、わずか半日のハワイアンセンターでの休息を唯一の楽しみにしている、という四兄弟の不憫さに気づき、ある行動に出るが・・・。 翌朝、夏世が徹夜で領収書の整理を終えた頃、酒に酔った智が帰って来る。この間のことを怒っているのかと絡む智に、夏世は思わず声を荒げ口論になる。 一方、兄弟たちは旅行に出かけようとするが、智は行かないと言い出した。家族旅行に家族全員がいなければ意味がないと、懇願する修に智は・・・。
EPISODE 5
Episode 5
夏世(釈由美子)が片岡家へ行くと、智(要潤)が出張で家を空けており、部屋中に衣服やゴミが散乱していた。掃除をさせられヘトヘトで帰宅すると、突然部屋にやって来た亮子(真矢みき)に衝撃の恋愛相談を持ちかけられる。 翌日夏世は、出張だと聞いていた智が、実は家出をしたのだと聞き、以前、自分が智に言ったキツイ言葉が原因なのではと焦る。智がいないとスケジュールも把握できない修(池田鉄洋)たちは、パニック状態に陥りピリピリ。困った夏世は、田中(寺島進)に相談。田中は早速、修と陽(本郷奏多)を呼び出し、智と引き合わせて仲を取り持とうとするが、これが逆効果で大ゲンカになる始末。一方、智を呼び戻そうとする修と陽に対し、航は一人頑なに反対するのだった。 なんとしても智に戻って欲しい修と陽と共に、夏世は片岡家で盛大に鍋パーティーをし、智を呼び戻そうと計画する。しかし、買い物途中に鉢合わせした亮子がなぜか鍋パーティーに来てしまい、素性もばらせず智も呼べず、片岡兄弟はしどろもどろ。その上、酔った亮子は、過去に恋人を奪われた話を始める・・・。
EPISODE 6
Episode 6
「花園ゆり子の新連載を取って来い!」と、夏世(釈由美子)が編集長の田丸(田中哲司)からゲキを飛ばされていた頃、田中(寺島進)も会社の副社長命令で、イベントで花園のサイン会を開催するように言われる。 後日、片岡家に出向いた夏世は四兄弟から、思いもよらない提案を受ける。なんと、花園になりすましてサイン会に出ろというのだ。 無理だと言う夏世に、新連載を受けてもいいと交換条件をチラつかせる航。結局、夏世は押し切られてしまい、その日から花園になりきるためのレッスンが始まる。サインの練習から、所作やお茶に至るまで兄弟たちの厳しい指導のもと、なんとかそれらしく振舞えるように。 そしてイベント当日、会場である“花園町”へと出かけていく夏世たち一行。次第に夏世も、その気になってきた。夏世が控え室にいると、女の子が来てサインと握手を求めながら、自分も花園のような素敵な漫画家になりたいと、目を輝かせて夏世に夢を語る。その姿に夏世は胸が痛くなる。そしてその頃、客席には偶然にも亮子(真矢みき)の姿が…。夏世は、先ほどの女の子の夢を台無しにしてしまったことを悔い、これ以上人を騙したくないと、サイン会の中止を訴えるが・・・。
Yumiko Shaku
Masato Sakai
Jun Kaname
Tetsuhiro Ikeda
Susumu Terajima
Tetsushi Tanaka
Kanata Hongō
Miki Maya
Hiroyuki Kishi
Shunsuke Daitô
Saori Takizawa