1870年頃のベルギー・フランダース地方でのこと。ネロはおじいさんと貧しいながらも幸せに暮らしていました。ある日、ネロは道端に捨てられていた犬のパトラッシュを見つけ、家に連れて帰り看病します。元気になったパトラッシュは牛乳運びの仕事を手伝ったり、いつもネロと一緒に過ごすようになりました。ところが、おじいさんが無理をして働いたために体を壊し、やがて亡くなってしまいます。それから次々と不幸な出来事が訪れます。ネロはパトラッシュと共に健気に立ち向かいますが…。
エピソード1
少年ネロ
少年ネロは、ジェハンおじいさんと牛乳をアントワープの街へ運ぶ仕事をしていた。貧しかったが幸せな毎日。ある日、ネロは金物売りの荷車を無理矢理に引かされる犬を見かける。それがネロとかけがえのない友・パトラッシュとの出会いだった。
エピソード2
アロアと森へ
ネロは仲良しのアロアと一緒に、森へイチゴ摘みに出かけた。楽しく遊んでいると、天気が一変。二人は木こりのミシェルの小屋で雨宿りする事に。この時アロアは、ネロが周りの音にさえ気づかないほどに絵を描くのに夢中になる事を初めて知る。
エピソード3
アントワープの町で
ネロは、アントワープに行く途中教会を写生する男に出会う。いつまでも飽きずに絵を見続けるネロに、男は絵を描くための心得を教える。ネロは待ち合わせの教会で一枚の絵画に目に留めた。それこそが、いつも亡き母と共に浮かぶ情景だったのだ。
エピソード4
新しい友達
ネロは小川へ釣りにやって来た。そこで、ジョルジュとポールの兄弟に会う。ポールが誤って川に落ちてしまい、ネロは泳げないにもかかわらずポールを助けようと川に飛びこむ。ジョルジュはネロに感謝し、ジョルジュとネロは親友になるのだった。
エピソード5
パトラッシュ
ジョルジュたち兄弟と打ち解けたネロ。ネロは兄弟に秘密の場所へ案内された。その場所からネロは、あの金物屋の荷車を引く犬の姿を目撃。金物屋の隙をみて、犬に水を飲ませてやる事に成功、それがネロとパトラッシュの初めてのふれあいだった。
エピソード6
がんばれパトラッシュ
ネロは町へ出てパトラッシュの姿を探した。その頃、ロクに食べ物も水も与えられずに働きづめのパトラッシュは、意識を失い金物屋に捨てられていた。それを知ったネロは必死に探し、パトラッシュを見つけ出す。ネロは徹夜で看病するが・・・。
喜多道枝
及川ヒロオ
桂玲子
大木民夫
中西妙子
武藤礼子
黒田昌郎
中島順三
松土隆二