また“あの夜”がやってくる。「黒い剣士」が吠える、戦いの“夜”が――。胸のうちにくすぶる激情の炎に突き動かされ、終わりのみえない復讐の旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。彼の前に立ち塞がるのは、残虐非道な無法者、妄執に囚われた悪霊、そして敬虔なる神の使徒。おぞましい人ならざる力を振るう敵に、鍛え上げた体と磨き抜いた技――。人としての力をもって、ガッツは戦いを挑み続ける。命を削りながらも。旅路の果てに何が待つのか。答えはただ、“夜”の中にある。目を凝らし、闇を見つめよ――!
エピソード1
竜殺しの大剣
ミッドランド辺境の安酒場にて、黒衣の剣士・ガッツは言いがかりをつけてきた盗賊たちを撃退。居合わせたエルフのパックと少年・イシドロは、ガッツの手際と大剣に興味を抱き、彼を追う。村を出たガッツは通りがかりの荷馬車に誘われる。そこには僧侶と娘のコレット、そしてパックが乗り合わせていた。ひと時の安らぎと思いきや、ガッツを狙う闇が迫る――。
エピソード2
聖鉄鎖騎士団
黙示録の予言を調査する聖鉄鎖騎士団は、黒い剣士・ガッツに嫌疑を向けて取り囲む。囲みを突破しようとするガッツだったが、先の戦いで傷が癒えず、善戦も空しく囚われてしまった。団長のファルネーゼが自らガッツを詰問するが、逆にガッツに気圧されて動揺。相手を鞭打ちながらも、恐怖で心が揺らいでいくことを感じていた…。
エピソード3
奇跡の夜
ファルネーゼを人質に聖鉄鎖騎士団を逃れたガッツ。彼はファルネーゼを連れたまま、当初の目的であった、ある愛犬家の伯爵が暮らしていた館へと向かう。館に入った彼らに、悪霊に取り憑かれた狩猟犬たちが襲い掛かる。恐怖と混乱で祈りも忘れ、取り乱すファルネーゼ。そして館を進む二人が見たものとは…!?
エピソード4
啓示
キャスカの産み落とした「幼魔」の言葉で、ゴドーの家に戻ったガッツ。そこで彼は、匿われていたキャスカが姿を消したことを聞かされる。ガッツは反射的にリッケルトに怒りをぶつけるが、エリカの言葉で、自分が大切なものを放り出して復讐に明け暮れていたことを思い知る。そしてガッツは、ある決意を胸に――。
エピソード5
断罪の塔
盗賊とクシャーンの戦いに巻き込まれたイシドロは、またも通りすがりのガッツに救われる。イシドロはガッツの技を盗むべく、ガッツの後をつけるのだが…。一方、法王庁の神官・モズグスとファルネーゼたち、そして溢れる難民でごった返す聖地アルビオン。その片隅では娼婦・ルカたちと、彼女に救われたキャスカが肩を寄せ合って暮らしていた。
エピソード6
火あぶりの夜宴
アルビオンへと急ぐガッツは、過去に縁のあった髑髏の騎士と再会する。「蝕」が模されようしていることを告げる髑髏の騎士。怒りに打ち震えるガッツは、今度こそキャスカを助けることを誓うのであった。アルビオンでは、ルカが妹分のニーナが邪教徒の一員であることを知る。その場についてきたキャスカは、邪教徒たちに取り囲まれてしまい…。
岩永洋昭
櫻井孝宏
行成とあ
水原薫
興津和幸
斎藤千和
日笠陽子
三宅健太
下野紘
大塚明夫
石塚運昇