ホットドッグ

テキ屋の信(柳葉敏郎)は､親分･悟郎(室田日出男) の命令で､刑務所に入る兄貴分の子供4人を引き取る｡しかし､壁に落書きをしたり､盗み食いをしたりで大騒ぎに｡

4人の子供たちに手を焼いた信(柳葉敏郎)は､子供嫌いの大家夫婦にも迫られ､4人を施設に入れることに決める｡別れの日､なぜか子供たちの顔がちらついて､信は落ち着かなかった｡みんなに厄介者扱いされながらも､精一杯生きている子供たち｡どこか自分自身とかぶってしまい･･･｡

信(柳葉敏郎)はゴールデンウィークに､季実子(鈴木京香)と仙台へ行く計画を立てていた｡そこで､子供たちを友子(仙道敦子)に押しつけてしまおうと考える｡そんなとき､信の露店に子供たちの母親らしき女性がやってきた｡近くのスナックに勤めているらしい｡信は友子と一緒に､そのスナックを訪ねた｡

信(柳葉敏郎)は悟郎(室田日出男)から､めぐみ(亀井亜由里)という女の子を｢明日まで預ける｣と無理やり押しつけられる｡めぐみの母親は､キャバレーに出演中の歌手･はるみ(真木由布子)｡友子(仙道敦子)は辰雄(大沢樹生)が悟郎に言われて､はるみのレコードを売っていたのを思い出す｡もしやと思いキャバレーの楽屋に行くと､悟郎ははるみ親子と夕食を食べていて･･･｡

雨の日が続き商売上がったりの信(柳葉敏郎)は､居候の子供たちにお金がかかって頭が痛い｡ある日､久美子(高橋かおり)が好意を持つ同級生･渡辺(近藤大基)が､久美子の陰口を叩いているのを聞き､信は｢久美子に近寄るな｣と脅す｡翌日､信が久美子の授業参観に行くと､前日のことを根に持つ渡辺が､宿題のレポートを久美子に盗まれたと叫んだ｡腹を立てた信は｢俺は久美子を信じる!｣と怒鳴ってしまう｡

信(柳葉敏郎)は小料理屋･小雪で､昔世話になったテキ屋の銀三(北見治一)に再会し､家に招待する｡現在は高級老人ホーム暮らしで､出世した息子の所に遊びに来たという銀三｡しかし､息子の元へは行こうとせず､信たちにテキ屋の教育を始める｡そんな中､銀三が家を出てしまった｡その後､老人ホームも息子も作り話で､実は銀三は肺ガンで入院中だったことが判明｡信は銀三のために､縁日で"幻のイチゴ飴"の屋台を出そうと奔走する｡