5年生に進級したワタルは、龍神池で不思議な老人と出会う。老人は守護する役目を負った少年、「アダール」の伝説を語る。その名は命――「終わりなき時」という意味らしい。その子孫は、今もこの世のどこかにいるという。咲かぬはずの桜が満開の花をつけた、その夜。ワタルは龍神池で虎王と再会する。
海火子とともに天部界へとやって来たワタルは、天部界の門番によって捕らえられてしまう。ワタルたちが神部界の危機を訴えているところに現れたのは、天部界の皇子・四天龍王だ。彼の話によれば、「拳龍の勾玉」は天部界のはるか彼方にあるという…。
「拳龍の勾玉」の秘密を知り、神部界へと帰還したワタルたち。ところが、閻羅王の邪悪な力に荒らされ、創界山は惨憺たる有様だった。魔界の扉へと向かったワタル、虎王、海火子の三人は、やがて巨大な地底湖にたどり着く。水中には、「拳龍の勾玉」をおさめるプレートが沈んでいるのだが…。