“特別環境保全事務局(特環)”は、レジスタンス組織“むしばね”のリーダー、レイディー・バードの居場所を突き止めた。“特環”の支部長・土師の命令により、 火種一号指定の虫憑き“かっこう”は、桜架東高校に転校生・薬屋大助として潜り込むことになるのだが…。
大助は、ひとりの少女──杏本詩歌と出会う。初対面のはずなのに、不思議と気持ちが通じ合うふたりだった。「何かあったら、俺を呼んで」と話す大助に、涙を浮かべて微笑む詩歌。だが、その様子を監視し、ふたりの行動を逐一チェックしている者がいた…。
『むしばね』のリーダー・立花利菜は、“ふゆほたる”という虫憑きを仲間にするためメンバーと共に、海浜公園に向かう。いっぽう、その海浜公園で詩歌と会っていた大助は、土師の命令で、レイディー・バードと戦うように命令されるのだが…。
かっこうと対峙するレイディー・バード。そこに割って入ってきたのは、レイディーの仲間・センティだった。レイディーはセンティと共に、その場から逃走。しかし、土師率いる『特環』に阻まれてしまう。攻撃の的となったセンティは、狂気の叫びをあげた…!
利菜を助けるために詩歌は“ふゆほたる”の能力を使うが、昏倒してしまう。明朝、詩歌が目を覚ますと、そこは利菜の部屋だった。共に暮らすうち、次第に心を通わせていくふたり。その頃大助は、真由を撃ったことから四年前の詩歌との出会いを思い出す…。
自称ジャーナリストで大助たちのクラスメイト・皆川あさみは、虫憑きの謎を追い自分のHPにスクープとしてアップしていた。しかし、深夜まで作業するあさみに謎の女の魔の手が迫る。そんな中、利菜は詩歌を放課後の桜架東高校へと連れて来て…。