モブ皇帝～平凡をむさぼる僕が多元宇宙の支配者に選ばれたので、世界を救ってみた～

平凡な学校に入学し、平凡な会社に入り、平凡な仕事をして、やがて平凡な老後を迎えるのが陳俊の望む平凡な人生だが、陳俊が理想とする「平凡な人生」は、18歳で大人になったとき、大きな「アクシデント」に見舞われる。まず、陳俊は先輩に悪意を持って難癖をつけられ、怒りから「偶然」希霊帝国軍備の遠隔光線攻撃につながってしまった。陳俊は何が起きたのか理解不能だったが、彼は林雪に異能者と間違われ、異能局の任務に巻き込まれた。その任務の中で、異能強盗犯に遭遇してピンチになったが、間一髪のところで、第十五天区のパンドラ将軍が登場し、窮地を救った。異能強盗犯を破壊した後、1.2メートルのロリ将軍パンドラは陳俊に向かってひざまずき、「陛下…様 」と言った。

陳俊がタイムスリップした場所は、夜の森の中にある小さな湖だった。そこで彼は金髪の女帝・サンドラ・ケルウェイ・ユリシスを目にした。その後、なんとか地球に戻った陳俊は、やっと普通の学校生活を送れると思っていたが、森の中で出会ったお姫様・（第七十七天区の希霊皇帝）サンドラが教室に足を踏み入れ、許浅浅の敵意がこもった視線を浴びながら自分の隣に座り、「平凡な生活」に永遠の別れを告げたことを悟った。

陳俊の今回の転送先は再び森林だったが、今回は抑圧と悪意に満ちた黒い森だ。偶然にも任務中の傭兵団と合流し、魔狼の襲撃に遭遇。傭兵たちが身を挺して陳俊を救い、彼は潜在能力を発揮して魔狼を倒した。他の仲間と合流する途中で、女神のチリンと出会い、彼女も一緒に林雪、許浅浅、陳倩たちと合流。サンドラは一同に、深淵の力が現在の世界を封じ込めていることを伝え、十五天区の支配者である陳俊と彼の使徒たちを深淵との戦いに招く。そうすれば、みんなが家に帰れる…と説明した。陳俊は初めて、自身に重い責任を感じ、深淵との戦いを命じた。

皆が要塞に入り、マスターコントロールセンターに来た。陳倩はマスターコントロールの水晶の中に閉じ込められている泡泡を見て同情したが、泡泡が何十本ものスレッドを開き、ゲームをプレイし、掲示板に書き込み、アニメや映画を見たりしていたのを確認し、すぐに同情する気持ちはかき消された。その後、深淵の力が発生し、陳俊、林雪、陳倩、許浅浅は意識を失った。陳俊が目を覚ますと、戦況が危機的状況であることに気づき、パンドラが出撃を要請。陳俊の了承を得て、自身の力を展開した。また、魔獣が要塞に迫っているところを見て、陳俊の遠隔攻撃とサンドラの精神攻撃が次々と魔獣を消滅させ、危機を回避したが、より強い堕落使徒の奇襲により小康状態に陥った。