ジョージは平凡な人生を送る平凡な男。しかしある朝、彼が目覚めると、あり得ないことが起こっていた。時間が逆戻りして、既に過ごしたはずの半年がなかったことになっているのだ。自分はおかしくなったのだと思うジョージ。そんな彼に、“ラザロ・プロジェクト”のメンバーが接触してくる。ラザロは、時間を逆戻りさせることができる秘密組織だった。しかし強大な力を持つゆえに、ラザロは大きな責任を負っていた。ジョージは選択を迫られる。より大勢の利益のためにラザロに協力することは、彼が知っていて愛しているものを危険にさらすことになったのだ。彼は世界を救うためには、個人的なことを犠牲にしなければならなくなる。

不慮の事故で親しい人を失い、悲しみに暮れるジョージ。こう問わずにはいられない。時間を戻せる組織で働いているなら、起きたことを元に戻して、愛する人を助けられないのだろうかと。同僚で友人のアーチーに相談すると、彼女は時間をリセットすることの危険性と、それがいかに人生を台なしにするかを明かす。一方、ジョージは謎めいた元ラザロのレブロフに興味を引かれる。彼は本当に皆の言うような悪人なのだろうか？

大切な人を失ったジョージは、嘆くのをやめて行動を起こすことを決意する。だがラザロ・プロジェクトの仲間たちは助けてくれそうになく、他の協力者を探す必要があった。たとえ、それがラザロの宿敵であってもだ。ジョージは新たな協力者から、ラザロ・プロジェクトの暗黒面を聞く。それは、宿敵レブロフがラザロを裏切り、組織を潰すことを誓うに至った悲劇の物語でもあった。

ある個人的な悲劇をきっかけに、ジョージはラザロ・プロジェクトと相反するようになる。時間をリセットして愛する人を取り戻すには、世界的な大惨事を引き起こすしかないからだ。レブロフの力を借りたジョージは、自分の心に従うと決め、道徳的に疑問のある破壊計画を実行に移す。しかし、彼はラザロの忠実な信奉者である同僚のシヴが追ってきていることを知らない。シヴはどんなことをしてでも彼を止めようとするだろう。

ジョージは、混乱を引き起こして時間を戻すという自分のミッションを遂行し続ける。そしてラザロ・プロジェクトから疑われないよう、別のメンバーに罪を着せる。そのメンバーとは、長年ラザロ・プロジェクトのために働いていて、アーチーのよき先輩でもあった。アーチーは、信頼する同僚であり、よき先輩でもあるその人物が、組織を裏切ったと信じるのだろうか。追い詰められたジョージは、より過激な手段に出ることを余儀なくされる。愛する人を取り戻すため、自分がどこまでやれるかを、ジョージは知ることになる。