1975年10月15日から1982年6月28日まで全296話に渡り放送された長編シリーズ。禅僧一休宗純の子供時代をモチーフにしており、桔梗屋や将軍様が繰り広げる珍騒動をコミカルに描いている。最大の見所は、一休さんが様々な問題のためにとんちや知恵を使って解決させるシーン。知恵を働かせる時に、あぐらをかき、指で側頭部に2回円を描いてから座禅を組み、木魚の音をバックに考えるシーンは有名である。
エピソード1
てるてる坊主と小僧さん
安国寺で修行中の小坊主、一休さん。その一休さんの元に、ある日ひとりのお侍が訪れた。蜷川新右ヱ門(にながわしんえもん)という名のそのお侍は「とんち」によってズバ抜けた考えを発想する一休さんに強い警戒心を抱くが…。
エピソード2
まんじゅうとねずみ
安国寺にやって来た桔梗屋(ききょうや)の娘・弥生(やよい)。彼女は和尚に持ってきたまんじゅうを小坊主たちが平らげるのを見て、それをイジワルに使おうと考える。そこでとんちを働かせた一休さんは…?(C)東映アニメーション
エピソード3
とんち合戦とねこのタマ
弥生の誕生日を祝ってほしいと、桔梗屋がイジワルを仕掛けて来た。屋敷を目前にして橋に立てられた「このはし渡るべからず」の立て札、一休さんはとんちを駆使してなんとかはしを渡ろうとする。(C)東映アニメーション
エピソード4
しの字とひとやすみ
店の看板を和尚に頼もうとする桔梗屋に対し、和尚は一休さんを推薦する。とんち合戦で度重なる敗北を喫していた桔梗屋は「今度こそ落ち込ませる好機」だと、何十メートルもある長い看板用紙を用意する。(C)東映アニメーション
エピソード5
たけのこと虎退治
将軍・足利義満は、一休さんを呼び寄せてその資質を見極めようと「びょうぶの中の虎を捕らえよ」という無理難題を吹っかけてきた。一休さんはこの難しい問題にどう答えるんでしょう…?(C)東映アニメーション
エピソード6
さむらいと千菊丸
小坊主の哲斉さんは、夜中に剣術のけいこをしていました。それを知った新右ェ門さんはこらしめようと勝負をしかけますが、止めようとした一休さんまでまきこんでの大騒動になって…。(C)東映アニメーション
藤田淑子
古沢日出夫
矢吹公郎