若かりし頃の司馬懿 (しばい) は物静かな書生であったが、曹操 (そうそう) 暗殺の嫌疑をかけられた父親を持ち前の知略で見事救出し、人々の注目を集める存在となる。その天賦の才と『狼顧の相』と言われる野心的な一面を曹操に認められ、曹操の息子である曹丕 (そうひ) に仕える立場となった司馬懿は、曹家の激しい後継者争い巻き込まれながらも、曹操亡き後の世継ぎとして曹丕を魏国王の位につかせ、自らも政治力をつけていくのだった。
エピソード1
月旦評の陰謀
司馬懿(しばい)は華佗(かだ)を呼び、妻・張春華(ちょうしゅんか)の出産に立ち会わせる。難産のため、華佗が腹を開き出産させるも、母子ともに健康。司馬家は喜びに包まれた。その後、校事府の者に呼ばれ華佗は司空府へ曹操(そうそう)の病の診察へ向かう。
エピソード2
偽りの密書
百官たちの面前で、曹操は献帝に曹操討伐の密詔の真意を迫り、董承(とうしょう)らを次々に処刑、献帝の妃までも斬殺してしまう。
エピソード3
連判状の行方
春華の進言で汲布 (きゅうふ) と会った司馬懿は、校事府が司馬家を捜索した際、楊家から戻された婚礼の品の中から、袁紹 (えんしょう) と司馬防 (しばぼう) が密通した手紙が発見されたことを知る。
エピソード4
処刑執行の罠
荀彧 (じゅんいく) は、獄中の司馬防が供述書に署名できないことを口実に、楊修 (ようしゅう) に司馬防の筆跡をまねて署名を頼むと、楊修はためらった後、指示通り署名を代筆する。
エピソード5
出仕を巡る決意
曹丕(そうひ)は自分の志す平和な世を実現するために、司馬懿に出仕して協力をするよう求めたが、司馬懿はそれに従おうとはせず、曹丕を怒らせてしまう。曹操は、楊彪(ようひょう)の動きを抑制するため、楊修の罪を許し、同時に司馬懿にも出仕するよう求めていたのだった。
エピソード6
校事府からの密偵
曹操は荀彧らに、万が一、司馬懿のけがが偽りだと判明した時には、司馬懿を殺すよう命じ、戦に向かった。その頃司馬懿は、車いすの生活を不便ながらも楽しみ、平和な日々を送っていた。
リウ・タオ
呉秀波
Xiao Yan
王陽
Gu Wenjuan