刑事コロンボ

ある夜、ロサンゼルスの高級アパートで精神分析医のレイ･フレミングと彼の年上の妻キャロルの結婚10周年を祝ったパーティが開かれていた。そこに一本の電話。フレミングは、急患だ、とキャロルを残して出かけてしまう。フレミングには、患者でもある若い女優ジョーンという愛人がいたのだ。

弁護士のレスリー･ウィリアムズは、活字の切り貼りで脅迫状を作り、録音テープを編集していた。そこに彼女の夫ポールが帰宅。玄関からホールへ、届いた手紙の束を手に居間に入り、振り返った瞬間に、ソファーに座り無表情で銃をかまえるレスリーの姿を目にする。その瞬間、銃声が響き渡った。

コロンボが挑むのは、ミステリー作家の完全犯罪。地位と名声を手にいれていたベストセラー作家のジムとケンのコンビ。しかし、ジムは、これからはシリアスな小説を書きたいと、コンビの解消を望んでいた。お互いに生命保険をかけていたふたり。ケンは、ジム殺害の完全犯罪目論む。

浮気を突き止め、脅迫しようとした女性に逆に脅迫され、殺人を犯す探偵社社長に、コロンボが挑む。

退役軍人のホリスター将軍は、会社を経営し海軍と取り引きをしながら、架空請求で軍の金を着服していた。彼は国外逃亡しようとした共犯者･ダットン大佐を自宅で射殺。それを目撃した女性ヘレン。死体も殺人の武器も見つからない中、コロンボの推理が冴える。

美術評論家デイルは、叔父の絵画収集家を射殺。2枚のドガの絵を盗み、絵画強盗の仕業に見せかける。コロンボが導く鮮やかなラストは必見。