剣を世渡りの手段(商売)としながら軽妙洒脱に生きる秋山小兵衛の人生と事件を描いた本格時代劇。
エピソード1
父と子と
剣術指南の小兵衛は道場を息子・大治郎に譲り、隠居した。そのころ、旗本・永井の息子・右京と、老中・田沼意次が側室に生ませた三冬との縁談が進んでいたが、女剣士の三冬は自分より腕のたつ人を夫にしたいという。ところが右京は剣はまるでだめ。困り果てた永井家の用人は、剣客商売の大治郎にとんでもない話をもってくる。
エピソード2
井関道場四天王
井関道場の四天王の一人、渋谷が殺された。渋谷は腕は一流だが、欠点は大酒飲み。その日もしたたか酒を飲んでいた。井関道場では、道場主亡き後、後継者を巡って四人が争っていた。残る三人のうち、誰が一番強いか、田沼意次の前で雌雄を決する事になった。小兵衛は三冬の代理で、渋谷を殺したと思われる小沢と対決する。
エピソード3
まゆ墨の金ちゃん
金太郎は剣の腕はたつが腰の定まらない風来坊。その金太郎に、大治郎を五十両で殺してほしい、という仕事が舞いこむ。小兵衛が調べてみると、一件には先の武道試合で大治郎が討ち負かした男が関係していた。
エピソード4
御老中毒殺
三冬は意次の家来・平助が財布をすられるのを目撃。平助に黙ってすりからその財布を取り返した。ところが中には毒薬と思われる粉末が入っていた。小兵衛は何者かが平助を使い意次暗殺を計画しているとにらむ。
エピソード5
老虎
森川道場に山猿のような武芸者が現れ、門弟たちを一撃のもとに倒した末、道場主・森川をも倒して立ち去った。噂が広まれば、事は森川道場の死活問題になる。門弟たちは必死で武芸者を捜した。数日後、大治郎は、修行中、世話になった小諸の剣豪・孫介と出会う。消息を絶った息子の源太郎を捜しているという。先の武芸者は源太郎らしいのだが・・・。
エピソード6
深川十万坪
町で悪さをした三人の無頼旗本が、おせきというばあさんに、川へ放り投げられた。おせきは近所でも有名な力持ち。三人が仕返しに来ると考えた小兵衛は、おせきの家を見張る事にする。だが、三人は、ただの無頼ではなかった。
藤田まこと
小林綾子
梶芽衣子
三浦浩一