創作テレビドラマ大賞

母に捨てられた記憶を持つ二十歳の佐知（門脇麦）。深夜のスーパーマーケットで働くかたわら絵を描くことだけが唯一の心のよりどころ。そんな佐知のもとに現れた十七歳のマユ（広瀬アリス）。家出少女のマユはアパートに居候を決めこむ。明るいがどこか危ういマユを佐知は突き放すことができない。一方で母への複雑な思いを抱える佐知。やがてマユのとんでもない秘密の暴露がきっかけとなり佐知と母・由美（富田靖子）は再会する。[FICT](C)NHK

秋子（イモトアヤコ）は婚約者・小林（高橋光臣）から、「本当に好きな人が幼なじみだとわかった」と告げられて突然婚約を破棄された。路上でランニング中の名波モモ（惡斗）と鉢合わせした秋子は、モモの繰り出すドロップキックにみいられてジムに通い始める。女子プロレスの悪役であることを恋人に言えないモモの背中を押しながら、いつしか秋子の中に自分も変わらなければという思いが芽生えていた--。[FICT](C)NHK

高橋直人（岡山天音）は弁当チェーン会社の正社員。上司やパートとの間で板挟みとなり、事務処理は一手に担わねばならず、残業も多い。やめたいなと思いつつ、父親（遠藤憲一）からはプレッシャーをかけられ、ずるずると日々を過ごしていた。ある日、青木華（飯豊まりえ）という女性がパートの面接にやってくる。ちょっと不思議な雰囲気で「週休４日でお願いします」と言い、“こけし”が大好きという華に、高橋はひかれてゆく…。[FICT](C)NHK

５０年間ずっと無違反の元教師・柴田政継（藤竜也）は、信号無視を理由に若い警察官・西井（坂東龍汰）の取締りにあうが、頑として違反を認めない。一方、最愛の妻・冨美代（吉行和子）は認知症で柴田のことも分からなくなっていた。そんななか、知人の交通事故を目の当たりにした柴田はハンドルを握れなくなってしまうが…。誇り高き主人公が自らの“老い”を受け入れ、妻との関係を見つめ直していく姿を描くヒューマンドラマ。[FICT](C)NHK