ある晩、リハビリ施設の入院患者で自由奔放な画家マデレーンが殺される。警察の捜査が始まり、検察局も動き出す中、マデレーンの部屋のグラスから窃盗犯シルヴェスターの指紋が検出された。護送中に爆死したと思われたシルヴェスターは生きていたのだ……。一方、マックスの仕掛けた爆弾で吹き飛ばされたアレクサンデルは一命を取り留め、今はリハビリ施設で訓練に励むも、発作的な痛みとマックスの幻に苦しんでいた。

孤島に暮らす人気ミステリー作家ビルギッタは、学生時代の友人４人を屋敷に招待して晩餐会を開く。その中にはノラの元夫ヘンリクの母モニカもいた。ところが翌朝、ビルギッタは遺体で見つかる。彼女は皆に自伝の原稿を読ませていたが、そこには友人たちが面目を失うような真実が綴られており、警察はそれを出版されたくない人物の犯行と考える。事件当夜屋敷にいた4人と執事の男性は警察署で事情聴取を受けることに……。

サンドハムン島への船で偶然再会した旧友、ニッキとエヴェリーナ。ニッキは婚約を破棄されたばかり、エヴェリーナは起業家と結婚し優雅に暮らしていた。男を恨むニッキは、冗談とも本気ともつかぬ交換殺人の話をする。そしてある晩、エヴェリーナの夫ブルーノが自宅の庭で襲われる。一方、勤務に復帰したアレクサンデルは依然として首の痛みとマックスの幻に苦しみ、仕事も上の空。周囲もアレクサンデルの異変に気付いていた。