捕吏の頭として事件捜査で活躍する沈君夜は、信州にある名家の一人娘。正義感が強く気立てはいいが、怪力で気性が荒い君夜も、いよいよ入り婿を取ることが決まる。しかし婚礼当日、姿を消した花婿に怒った君夜は馬に飛び乗り後を追うことに。花婿を取り逃がした君夜は、婿の代わりに逃亡を助けた馬車の御者・路小白を捕まえ、半年間の身売り契約を強引に結ばせる。武芸のできないただのお調子者に見えた小白だったが、推理力と男気を発揮して君夜の捜査に協力するように。苦楽を共にしながら良き相棒となっていった2人は愛を育むが…。その後、憧れだった朝廷の捜査機関・神捕司に配属されて都に上る沈君夜。そこには、君夜の上司として、部下からの尊敬を集める最強の武芸者で冷徹な統領・李成器がいた。路小白とそっくりな李成器を見た君夜は…。
