夜桜四重奏

七本の巨大な桜「七郷」がそびえ立つ町『桜真町』では、連続発砲事件が起きていた。逃走中の容疑者を捕まえる為、女子高生町長であるヒメは町のパトロールを始める。容疑者はこの町に関係する人外の力を得た妖怪だったのだ。そして、ヒメが比泉生活事務所の面々とパトロールをしている最中、人質をとる容疑者をみつける。(C)ヤスダスズヒト・講談社／桜真町生活相談所

発砲事件の犯人に人質としてとらわれていた鈴は、桜真町にきたばかりの妖怪だった。町長であるヒメから町の説明を受け、生活相談事務所に向かう鈴だったが、所長である秋名から距離を取ろうとする。

捨て犬・シルバを飼い始めてから1カ月、ヒメはいつものように一緒に町をパトロールしていた。しかし、町民たちはそんなヒメの姿を快く思っていなかった。悪い噂を心配する秋名は暗に忠告するが…。

ヒメと秋名は雄飛から円神の妖力の強さについて報告を受ける。生活相談事務所に戻った2人の仲がぎくしゃくしているのを、事務所のメンバーは心配し、2人と仲の良かったギンのことが原因ではないかと思案する。

ことはは学校の友達にうれしそうにドイツ行きのチケットを見せるが、ヒメとの組み手の際にチケットを破られてしまう。怒りに駆られたことはは自分の幼い頃を思い出す。そんな彼女の姿を不快そうに見ていた篠塚は…。