女神様の縁結び

侯爵家の世子･衛起 (えいき) は結縁司の独身男子番付で毎年1位の人気者だが、実際には全く結婚が決まらないことに焦って神頼み。桃の木の下で願を懸けるが、そこに現れたお尋ね者の仮面の義賊、晴天狐と過って唇を重ねてしまう。その晴天狐の正体は周縁 (しゅうえん)。衛起が院首を務める青雲書院に男性のふりをしてやってきたお転婆女子だった…。

周縁 (しゅうえん) は結婚が嫌で自殺を図った女性を救うが、眠り薬を嗅がされて気づけば花嫁姿に。そんな彼女の前に現れた新郎は衛起 (えいき) だった! 一方、酔っ払った衛起は花嫁が偽者と気づかず、湖に落ちた自分を救ってくれた周縁に惚れてしまう。実は周縁と衛起の縁を結んだのは月下仙･裴因 (はいいん)。彼は周縁を弟子にするとある指輪を与えて…。

鼓動が早まる病のため情欲を封印され恋愛や結婚には興味がない周縁 (しゅうえん)。彼女は周縁が花嫁だったことに衛起 (えいき) が全く気づいていないのをいいことに強引に義兄弟の契りを結ぶと、彼に正しい縁を見つけてあげることにする。一方、離縁はせずに花嫁を守るつもりだった衛起は山賊の恋人と駆け落ちしていた本物の花嫁から事情を聞くと…。

衛起 (えいき) と彼の未亡人の姉･衛晴 (えいせい) の屋敷を訪ねた周縁 (しゅうえん)。その晩、彼女が指輪の力を使って運命の赤い糸が実在することを衛起に見せると、彼は縁結びを周縁に託すと言うのだった。一方、林煙 (りんえん) が衛起にずっと片想いしている女性だと知った周縁は甯嵐 (ねいらん) と一緒に彼女の元へ。林煙と仲良くなると彼女が衛起を好きになった理由を聞き出して…。

衛起 (えいき) と林煙 (りんえん) に縁を結んでもらいたい周縁 (しゅうえん) は女性の扱いが全くダメな衛起に逢瀬の練習をさせることに。自ら華やかに女装すると一緒に街を歩くだけでなく、指輪の力で灯籠や花火を見せて雰囲気を盛り上げる。すると、周縁に対してドキドキが止まらなくなる衛起。そんな自分の気持ちに混乱する彼に仮面の占い師が声をかけてきて…。