5年前、重火宮(ちょうかきゅう)の宮主チョン・イェは、天下を治める武芸、蓮翼(れんよく)を編み出すが、正気を失い大勢を虐殺してしまう。イェは自責の念から自害し、重火宮を幼い娘チョン・シュエジーに託すが…。
蓮翼の秘法書は2巻あり、蓮神九式(れんしんきゅうしき)は霊剣山荘(れいけんさんそう)に、芙蓉心経(ふようしんきょう)は重火宮に保管されていた。江湖の勢力が集結する英雄大会に向かう道すがら、シュエジーは銀鞭門(ぎんべんもん)の刺客に襲われるが、霊剣山荘のシア・チンメイに助けられる。
英雄大会でチンメイが毒に倒れた際に、角端寺(かくたんじ)のシーイエン大師に預けられた蓮神九式(れんしんきゅうしき)は偽物だった。盗まれた蓮神九式を探すシュエジーは、英雄大会で助けを得た月上谷(げつじょうこく)の谷主シャングアン・トウに協力を依頼する。
蓮神九式が盗まれた夜、銀鞭門の門主ワン・インヤーが角端寺にいたことが、物乞いの男の子が描いた絵から判明。シュエジーはワンの行方を追って、トウと共に相州(そうしゅう)へと向かう。その頃重火宮では、ユーウェン大長老が孫のユーウェン・ムーユエンを宮主にしようと企んでいた。
ワンの師弟にあたるフー・イーヤーは、シャングアンとシュエジーにワンの遺体を見せる。フーは門派の内乱を避けるため、ワンの死を伏せ、ひそかに殺した犯人を探していた。一方、トウが連れてきた絵を描いた男の子は重火宮の弟子となり、グーグーと名付けられる。
ワン殺しの容疑で捕らわれたシュエジ―たちは、トウの根回しで解放されるが、グーグーの姿がないことに気づく。グーグーを捜して銀鞭門の支部を訪れると、蓮神九式が燃やされた跡とともに、危険な罠が張り巡らされていた。