元朝成立から50余年が過ぎた頃。武当派の三番弟子・兪岱巌(ゆ・たいがん)は悪漢成敗を終えて武当山に戻る途中、刀を巡る争いに巻き込まれる。刀は“武林の至宝”と言われる屠龍刀。悪人に渡れば世間に害が及ぶと考えた岱巌は屠龍刀を持ち帰ろうとするが、これを知った天鷹教が岱巌を船に誘い込み、毒針で動きを封じて屠龍刀を奪う。
舟の女が岱巌を龍門ヒョウ局の都大錦(と・だいきん)に託したことを知った武当派の五番弟子・張翠山(ちょう・すいざん)は、詳しい事情を女から聞き出そうとする。女は天鷹教教主の娘・殷素素(いん・そそ)だった。翌日、天鷹教が王盤山島で屠龍刀の披露目の会を開催。それを聞きつけた翠山も駆けつけるが、明教の幹部、金毛獅王(きんもうしおう)こと謝遜(しゃ・そん)がいきなり現れて屠龍刀を奪ってしまう。
翠山らを乗せた船が嵐に遭い、錯乱した謝遜は天に向かって屠龍刀を振り回す。孤独な航海はさらに続き、暴れ回る謝遜のせいで船が崩壊し、3人は海に放り出される。その頃、天鷹教では素素の兄・殷野王(いん・やおう)が妹と屠龍刀を捜し続けていた。そこへ峨嵋派の滅絶師太(めつぜつしたい)が弟子の丁敏君(てい・びんくん)を取り戻しにやってくる。
翠山と素素に助けられた謝遜は、世話をしたいという2人の厚意を受け入れ氷火島で共に暮らすことにする。やがて素素がみごもり、翠山は父親になる喜びを爆発させるが、素素は毎日屠龍刀を抱いて過ごす謝遜の顔が日に日に険しくなるのが心配でならない。嵐の日、ついに陣痛が始まる中、謝遜が再び発作を起こし素素に襲いかかる。
峨嵋派の紀暁芙(き・ぎょうふ)に幼子の世話を任せた明教の幹部・楊逍(よう・しょう)は、清らかな心を持った暁芙が気に入り、自分に嫁いでこいと求婚。暁芙は言下に拒むが、そこへ明教の教徒・塞克里(さいこくり)が部下を引き連れて現れ、明教が分裂したのは楊逍のせいだと非難して襲いかかる。楊逍はすかさず技を繰り出そうとするが、塞克里が酒に混ぜた毒のせいで突然吐血する。
復讐の鬼と化した謝遜の前に少林寺の空見大師(くうけんだいし)が現れる。師匠・成崑(せい・こん)に勝つには屠龍刀の秘密を解くしか方法はないと言って空見が息絶えたと語る謝遜。翠山らは謝遜が屠龍刀に執着する理由をようやく理解した。その後、いつものように翠山が息子の無忌(むき)に稽古をつけていると、川辺に立っていた謝遜がいきなり、北風に乗って中原に帰ろうと言う。
ジョセフ・ゼン
Zhang Wuji
陳鈺琪
Zhao Min
Xudan Zhu
Zhou Zhiruo
Kabby Hui
Xiao Zhao
Cao Xi Yue
Yin Li / Zhu'er