少陽の秘境からやっとのことで抜け出した璇璣と司鳳。少陽派掌門の褚磊 (ちょ･らい) は秘境に無断で立ち入った罰として璇璣を明霞洞に閉じ込め、璇璣を救い出したい玲瓏は、璇璣が涙を流せば助かると聞き、その方法を考える。秘境に仮面を置いてきた司鳳は宮主が到着する前に仮面を取りに行こうと考えるが…秘境に入るには璇璣の力が必要と知る。

涙を流す薬を作るため蠱雕退治に参加した璇璣たち。ところが、蠱雕が出る村に到着すると、蠱雕以外の妖魔もいることが分かる。璇璣は司鳳、玲瓏、鍾敏言 (しょう･びんげん) と共に蠱雕をおびき寄せるが、血を見た蠱雕は妖力が倍増し、仙術が使えない璇璣は3人の戦いを見守るばかりだった。そして3人とも蠱雕に押さえ込まれたその時、璇璣の体に変化が起こる。

鮫人 (こうじん) の救出で妖族の襲撃に遭った璇璣らは、昊辰 (こう･しん) らの助けで危機を回避。救出された鮫人は璇璣にお礼の品と意味深長な言葉を残して去っていく。大きな役目を終え、魚を食べて腹を満たしながら友情を分かち合う4人。そんな中、玲瓏に「いつも会いたくて秘密を共有できるのが好きな人」と聞いた璇璣は、ある人物の名を帳面に書く。

簪花 (しんか) 大会が始まり、少陽派は敏言の活躍で初勝利を収める。一方、軒轅 (けんえん) 派は点睛 (てんせい) 谷の烏童 (う･とう) に完敗。軒轅派の長老･霊石 (れいせき) がふがいない結果に憤っていると、ある者が謎の薬を差し出す。璇璣は仲間の足を引っ張らないよう夜中に1人で特訓し、そんな璇璣に司鳳も協力。2人は4年後に共に修行する約束を交わすのだった。

簪花大会が後半に入ると軒轅派が快進撃を見せ、その変貌ぶりに疑問を抱く者も現れる。烏童と司鳳の対戦では司鳳が圧倒的な強さで烏童をたたきのめし、烏童は呪術を使って失格になったうえ、璇璣を傷つけて逃走する。混乱の中、簪花大会は軒轅派の優勝で閉会し、司鳳は意識を失ったままの璇璣に別れを告げ、離沢 (りたく) 宮へと帰っていく。