警視庁捜査一課の青年刑事・安永哲平(高橋光臣)は、警視庁の中途採用試験に合格して捜査一課に配属された都鳥博士(三上博史)の教育係を言い渡される。前職は動物生態学の学者だったという43才の後輩・都鳥は何かと風変わりで、安永はどうにもやりづらい。有名な料理研究家の結城ゆかり(中越典子)のアシスタント・映子(松本まりか)の遺体が山中で発見される。都鳥はゆかりの夫・泰彦(安田顕)が怪しいと言うが…。[FICT](C)NHK
著名なファッションデザイナーである真沙美(夏木マリ)は、自らの会社の共同経営者である和子(黒田福美)から引退を勧告されていた。かつて一世をふうびした真沙美だったが、いまではそのセンスは時代からずれてしまい、服の売れ行きは大きく落ち込んでいたのだ。真沙美はデザイナーとしての地位を守るために、ある完全犯罪を実行する。都鳥(三上博史)は真犯人に迫るべく、論証を積み重ねていく。[FICT](C)NHK
音大のピアノ科准教授・小岩井(山口馬木也)には学長の娘である愛子(木南晴夏)との結婚話がもちあがっていた。小岩井は長い間付き合っている売れない歌手の梓(佐藤仁美)と別れようとするが、彼女は受け入れない。手を焼いた小岩井は自殺に見せかけて梓を殺害する。梓のアパートの部屋の何気ない情景から、都鳥(三上博史)は自殺と見えた梓の死が偽装されたものであることを見抜き、完全犯罪を切り崩していこうとするが…。[FICT](C)NHK
漫画家の船木はじめ(中尾明慶)と黒田明(落合モトキ)は、ストーリー制作と作画をそれぞれが分担する漫画家ユニットとして大成功をおさめていた。敏腕編集者の柳沢(野間口徹)が黒田に独立を勧め、彼は柳沢と一緒に活動していくことを決意し、船木とのコンビは解消する。船木は柳沢を殺害し、その犯人が黒田であるかのように偽装をする。都鳥(三上博史)は複雑な犯行を読み解こうとし、そして…。[FICT](C)NHK
大手の音響機器メーカー社長の石峯公一郎(竜雷太)は、腹心の部下・和田(鶴見辰吾)の裏切りで社長職を解任される。興奮した石峯は和田につかみかかろうとして転倒し足を骨折、車椅子での生活となる。老齢でリハビリをしようとしない石峯は常に車椅子に乗っていたが、それこそが人目を欺くための彼の策略だった。一年後、石峯邸の1階で和田は殺され、その時石峯は2階の自室にいたと言い張る。都鳥(三上博史)の推理が始まる。[FICT](C)NHK