大奥の権力者である年寄・歌橋は、目障りな中臈頭・お国とその部屋方・お清に濡れ衣を着せて、大奥から追放。続いて上様の子を身篭った三人の中臈たちを次々と亡き者にしてしまう。その真相に気付いた部屋方・お袖は、この一件をお国に相談するのだが……。©松竹・ABC
近頃江戸では、突然人が行方不明になる事件が頻発。そんな中、新吉の店で働く縫い子・お君の恋人で大工の政吉も行方知れずになってしまう。実は連れ去られた人々は、葛西藩が密かに開発中の新型大砲の威力を確認するため、生きたまま標的にされていたのだ。©松竹・ABC
江戸市中では、最近奇妙な噂が広まっていた。秩父山中に巨大な狛犬のような岩・須府印玖須と、四角錐の岩山・秘羅密戸があり、それを見た者は生きて帰れないというのだ。そんな中、新吉の店で働く縫い子・おみねの兄・源次が、行方不明になってしまう。©松竹・ABC
江戸では満月の夜に狼男が現れ、人を噛み殺すという事件が続発。しかしこれは、勘定奉行・山根正和が目障りな目付を亡き者にするための企みであった。山根は調教師・弥太郎に命じて犬に人を殺すよう仕込ませ、その隠れ蓑として狼男の噂を広めていたのだ。©松竹・ABC
近頃江戸では、優勝賞金三十両という空飛び競争大会の噂で持ち切り。そんな中、長次という男が「人がぶら下がれるほど強い三味線糸が欲しい」と勇次の店を訪ねて来た。長次は腕の良い建具職人で、空を飛ぶ道具を作るため材料にする糸を買いに来たのである。©松竹・ABC
松尾藩きっての剣豪・結城誠之助は、試合前に何者かの陰謀で左腕を負傷するものの、挑戦者・佐々木和馬に勝利。左腕を攻めなかった和馬の美談と共に、誠之助の名は天下に轟くこととなる。しかし妻・綾乃を殿の側女に求められた誠之助は、その場で武士を捨ててしまう。©松竹・ABC