諸国民謡手踊り一座の女太夫・坂東京山は、元凄腕の女殺し屋。そんな彼女に、本然寺の善行尼は「日本諸国を巡る旅興行に出て欲しい」と、五年ぶりに裏の仕事を依頼。京山は、修羅の道へ舞い戻る決心が付かないまま、ひとまず最初の目的地・佐渡へと向かう。©松竹・ABC
本然寺の末寺・宗恩寺を訪れた京山一行。しかし宗恩寺に着いた京山は、寺役人の三浦に「庵主は死んだ」と聞かされ、大いに驚く。恨みの内容も標的も分からないまま調査を開始した京山らは、やがて藩主・伊達安房の度を越えた女狂いと、その悪事を知るのだった。©松竹・ABC
観月院の寂妙尼に招かれた京山一行は、つむぎの里・郡上八幡へ。そこで婚礼に出くわした京山は、仲人を務める天満屋に頼まれ、祝の舞を踊ることに。ところが観月院へ着いてみると、寂妙尼は「天満屋を殺して欲しい」と言い残して息絶えた女郎の話を始める。©松竹・ABC
津軽の海を渡り、はるばる江差へとやって来た京山たち。今回の標的は、町を牛耳る網元・江差屋仁兵衛。頼み人・おしんは、漁師たちをこき使う江差屋のやり方に反発していた恋人を、殺されたのだ。ところがおしんは母に命じられ、今では江差屋の妾になっていた。©松竹・ABC
津軽の法恩寺へ向かう京山は、その道中で離れ瞽女・なつと知り合う。彼女はこけし職人の誠二郎と恋仲になったが、その後誠二郎に裏切られて廓に売られ、ようやく奉公を終えたばかりだという。生まれ故郷の津軽へ向かうというなつに、京山は親切にするが……。©松竹・ABC
庄内・熊井宿の貧乏百姓・彦市は、宿場役人の小野田らが人を殺す現場を目撃。慌てて逃げた彦市だったが、仲間の弥吉と小三次を殺され、妹・おひさまで代官所に捕えられてしまった。その場に偶然居合わせた晋松は、彦市を救うため身代わりに捕えられてしまう。©松竹・ABC