“必殺シリーズ”第7弾、前シリーズに続いて中村主水(藤田まこと)、捨三(渡辺篤史)、せん(菅井きん)、りつ(白木万里)たちがレギュラー出演する。新メンバーは侍くずれの赤井剣之介(中村敦夫)、その情婦お歌(中尾ミエ)、プレイボーイの灸師、やいとや又右衛門(大出俊)たち。第1話は、主水と剣之介との出会いから仕業人グループの結成。殺す相手は剣之介がかつて沼木藩士だった時の許婚者で、現在は藩主の奥方におさまっている未央の方(安田道夫)。地位を笠にきて自分の気に入らぬ者を次々殺させていた。©松竹・ABC
油問屋田島屋の開店十周年の祝いの席で、主人伝兵衛(津川雅彦)の女房お松(三浦徳子)が殺された。七首を投げた喜久三(石山律雄)はその場で吟味方与力大村(今井健二)に捕えられ死罪となった。茶屋女お竜(本阿弥周子)の証言で殺しの黒幕として大和屋(有馬昌彦)が浮んだが、この事件には何か裏がありそうだ。©松竹・ABC
柔道師範の花輪東十郎(宍戸錠)の妾お蝶(ロミ山田)に使われている下女お市(テレサ・野田)は愛犬の狆が他人の手に渡ると聞いて驚いた。孤児のお市は狆を買い取るためこっそり自分の体を売る決心をしたが、花輪の弟子戸崎(伊達正三郎)に声をかけたためお蝶たちにも彼女の行為がばれた。花輪はお市を犯した上狆も殺してしまった。©松竹・ABC
金貸しの叶屋兵蔵(森塚敏)は紙問屋藤屋の若旦那、丈太郎(藤間文彦)に妾を世話し、三百両の金を貸していた。ただし三百両の担保として丈太郎の母、お遊(小山明子)の命をとっていた。兵蔵は藤屋の乗っ取りを企んでいたのだ。顔見知りのお遊から相談を持ちかけられた主水(藤田まこと)は動き始めた。©松竹・ABC
女郎を責め殺した息子、清太郎(佐々木剛)の罪をもみ消すため父親の和泉屋藤兵衛(梅津栄)は口入れ屋の増田屋長次郎(長谷川弘)に裏工作を頼んだ。長次郎は隠れ里と呼ばれる貧民街から大道芸人の伸吉(小坂一也)を身代りに選んだ。死罪になった伸吉のあとを追って女房のおとせ(赤座美代子)も死んだ。隠れ里で伸吉たちと知りあった剣之介(中村敦夫)は主水(藤田まこと)と二人の恨みを晴らそうとする。©松竹・ABC
十五年ぶりに刑期を終え江戸へ帰ってきた甚八(大木実)は、自分が大黒屋仙蔵(南原宏治)にだまされていたことを知った。仙蔵は「逃がし屋稼業」のかげで悪事を働いていたのだ。大黒屋へ踏み込んだ甚八は逆に殺人の罪で奉行所へ渡された。打ち首と決った夜、甚八は恨みを晴らしてくれと主水(藤田まこと)に頼んだ。©松竹・ABC