アイルランドの海辺の町に住むヴァルと夫のデニスは、愛する3人の娘たちと知人を集め、誕生日パーティーを開く。だがデニスは妻が自分と別れて恋人と暮らすつもりであることを一方的に公表。情緒不安定だった娘のグレースが取り乱し、パーティーは大惨事に。翌朝、近くの崖の下でデニスの遺体が見つかる。事故か自殺か他殺か、警察は調査を始める。ヴァルは行方不明のグレースを捜すうちに、デニスがグレースの大事な店を勝手に売りに出していたことを知る。もし問題の夜に、錯乱したグレースがそのことを知ったのだとしたら…。ヴァルはグレースが警察に疑われないよう、デニスの弟と口裏を合わせる。

グレースは病院に搬送され一命をとりとめた。ヴァルは周囲の反対を押し切って一刻も早くグレースを退院させようとする。警察はデニスの不審死の捜査を開始。その一環としてアハーン家の人々からパーティーの夜の行動を聞き出す。一方、アハーン家を訪れたエレインは息子たちと遭遇し、ローリーの許可なしに2人を外に連れ出してしまう。目覚めたグレースは事件当日の行動を断片的にしか覚えていなかったが、少しずつヴァルに打ち明け始める。話を聞いたヴァルはグレースに殺人の疑いがかからないように事実を隠すことにする。しかし隠し事があるのはアナやジェニー、カラムも同じだった。

突然警察に同行を求められたカールは、自分が何者かに児童ポルノ愛好者だと告発されたことを知る。その様子を見かけたある生徒の父親からうわさが広まり、教員であるカールは停職となってしまう。ヴァルはパーティーの夜にデニスがカールを脅したことや、匿名の告発者が恐らくデニスであることを知り、デニスを殺したのはカールではないかと思い始める。カールの過去が明かされ、警察からかけられた嫌疑は晴れるが、ヴァルが自分を疑っていることに気づいたカールは、自分が潔白だというデータをヴァルに突きつける。一方その頃、ローリーとカラムの親子仲はさらに険悪になっていた。

カラムは家を出たあと、不良らしき若者たちが運転する車に乗り込む。車にはカラムがけがをさせた少年の兄が乗っていた。アハーン家はカラムの捜索に乗り出す。捜索願いを出すために警察に向かったアナをヴァルは引き止め、カラムが年上の少年たちに暴行を振るい、警察に目をつけられていることを明かす。自宅で待機しているローリーはいてもたってもいられず、車でカラムを捜しに行こうとするが、突然意識を失い車をぶつけてしまう。フランクとジェニーはカラムを捜索する途中、デニスと姉妹がよく訪れていた崖に立ち寄る。一方、町で買い物中のエレインの携帯電話にカラムから助けを求めるメールが届く。

病院から10万ユーロを盗んだことがケヴィンにばれ、窮地に陥るジェニー。デニスの遺産を当てにするが、デニスが彼女に遺した額はアナやグレースの10分の1で、到底足りなかった。ヴァルは、デニスが売っていた住宅の欠陥について密告した人物がいると知る。デニスがジェニーに危険な出資を迫る原因を作ったその人物を、ヴァルはひそかに探る。ローリーとアナは子供たちとエレインに病気のことを打ち明ける。やっと和解することができたカラムとローリーだったが、警察が来てカラムに任意同行を求める。ローリーはアナに連絡しようとするが、急に産気づいたジェニーを病院に連れていくところだったアナは電話を取れない。そんな中、ジェニーが出血に気づく。

アナはカラムが任意同行されたことをローリーから聞き、急いで警察に向かう。そしてポーディーから、デニスは誰かに殺害されたと聞く。そして事件当日の夜の行動と、短気な性格、過去の暴力事件を踏まえて警察はカラムに疑いをかけていた。一方ヴァルは、フランクがデニスの相続権から外されていることを知り、パーティーの夜の行動について聞き出す。また、遺言状に書かれていた謎の物件“スパニヤーズ･ブラフ”について調べ始める。そしてその物件に直接足を運んだヴァルはついに事件の真相を知り、アハーン家を巻き込み、ある重大な決断を下す。