刑事アニタ ～ブラックサンド殺人事件

刑事のアニタは、十数年ぶりに、母の暮らす故郷の町に戻ってくる。その途中、海岸で若い女性の遺体が発見されたとの連絡を受け、アニタは早速、現場に向かう。故郷にいい思い出のないアニタだが、現場で昔からよく知る警官のラグナル、医師のサロモンに温かく迎えられる。一見すると旅行者の転落事故と思われたが、アニタは早急に事故と結論づけるラグナルに違和感を覚える。そんななか、深夜の店に傷だらけの女性が現れ…。

病院に運ばれた傷だらけの女性は、遺体で発見されたウルリカの名を叫ぶ。治療のために眠らされた彼女もまた崖から落ちたようだった。そして崖を捜索するとウルリカとは反対側に落下したことが判明。他殺の可能性も出てきたが、ラグナルは女性の供述を取るまでは事故だと、アニタたちにくぎを刺す。その晩、アニタの歓迎パーティーが開かれるが、その最中に治療を受けた女性が目覚め、レナと名乗り、警察官に襲われたと言う…

レナは、ウルリカといた崖の上で、金髪の女性警察官に襲われたと話す。その証言でフリーダに疑惑の目が向けられる。レナの証言を保身のための作り話と考えたアニタは、レナから真実を引き出すため、ウルリカは生きておりレイキャビクの病院にいるとウソをつくが、ウルリカの夫が妻の遺体に会うため病院に来たのを見たレナは、アニタのウソに気づく。そしてウルリカの落下は事故ではなく殺人である可能性が高まっていく。

病院から抜け出したレナはレイキャビクの警察署に逃げ込み、ウルリカが生きているとウソをつかれたと告発し、捜査のためにグスティがグレラーサンズにやってくる。アニタは不倫関係にあった彼と一緒に捜査をすることに。さらにグスティに同行してきた彼の妻のステッフィーがアニタの家を訪ねてくる。仕事と私生活で疲れきり精神的に参ったアニタはサロモンの家を訪ね情事にふけるが、彼の家には女性警察官の写真が飾られていた…