ステラ 黒い捜査ファイル

弁護士ステラの元に、裏社会に生きる若者サイミの弁護の仕事が舞い込む。首相府で首相補佐官のハトラを殺した容疑で逮捕されたのだ。ステラは首相の姉である大物弁護士が強引に彼の弁護を請け負おうとしたため、事件に裏があるとにらむ。さらに、ハトラが首相と取り巻きのためにパーティーを開いてすべて録画し、その映像を“青いバッグ”に隠していたという情報を入手。青いバッグの存在を知った者たちが一斉に動き始める。

ステラは汚職警官2人に誘拐され、青いバッグを渡せと脅される。何とか逃げ出して刑事のラッギに2人を捕まえるよう訴えるが、逆に事件から手を引くよう諭される。さらに、サイミの弁護を外されてしまい、代わったのが首相の姉エッダだった。サイミが自白を始めたことで、誰かが真相を闇に葬ろうとしているとの疑いを強めるステラ。青いバッグこそが事件解決のカギとなると確信を抱き、ヒントを見つけようとハトラの故郷を訪れる。

アイスランドのビジネス界に影響力を持つ投資家レーギナが、別荘にあるサウナに閉じ込められて殺された。レーギナには双子の妹ローヴィサがいるが、レーギナと仲のよかった姪のソウルンに疑いがかかり、内務大臣のダグビョルトを通してステラに弁護の依頼が来る。しかし、ソウルンのアリバイを証明できるはずの恋人は行方不明で、ソウルンと友人たちはステラに何かを隠している。そんななか、保釈中だったソウルンが失踪する。

別荘での殺人事件について調べるステラ。依頼人のソウルンは自分が何者かに命を狙われており、レーギナは巻き添えで殺されたと主張するが、ソウルンはその“何者か”の正体に心当たりがない。ステラはグンナの助けを得てレーギナのPCのデータをもう一度洗い直すことに。その結果、ソウルンと仲間たちがこれまでに行ってきた数多くの悪事が明らかになる。さらにステラは、悪事の対象となった被害者たちにある共通点を見つける。

中国大使館の実力者が亡くなった事件で指名手配犯となったステラ。被害者は死の直前、中国との土地取引に関する交渉委員会にスパイがいないかを調べていた。これを知ったステラは委員会の関係者に接触し、彼らの一部が被害者に弱みを握られていたことを突き止める。少しずつ真相に迫っていくステラだが、彼女が被害者を毒殺したと信じる中国側の魔の手が迫ってくる。やがて、事件を裏で操る人物の存在が明らかになる。