
悪女について
有吉佐和子の同名小説を原作に、20歳で彗星のように実業界に現れ、一代で巨万の富を築き、才女とうたわれた魔性の女の人生を描く。虚飾の女王の生涯を、沢尻エリカが15歳から40歳まで熱演した。 【ストーリー】 昭和61年、日本が高度成長の真っ只中でバブル経済に浮かれていた頃、1人の女性実業家がビルから転落死した。彼女の名前は富小路公子(沢尻エリカ)。20歳で彗星のように実業界に現われ、一代で巨万の富を築き、才女・魔性の女といわれた公子が謎の死を遂げたのだ。自殺か他殺か、多くの恨みを買っていた公子の死に、さまざまな憶測が飛び交った。公子のことを15歳の頃から知る沢山栄次(船越英一郎)も、公子の死が理解できなかった。小さなラーメン屋で稼いで憧れの宝石店を開き、経営の勉強のために簿記学校に通っていた沢山は、そこで公子と出会った。その当時、鈴木君子と名乗っていた彼女は、母のブローチだと言って沢山に鑑定を依頼してきた。これがきっかけで君子は沢山のラーメン屋でアルバイトを始め、そして宝石店でも働くようになる。沢山は君子に心を奪われ、やがて彼女は沢山の子を身ごもった。しかし同じ時期、君子は宝石店でアルバイトをしていた大学生の渡瀬義雄(上地雄輔)とも関係を持っていた。君子から妊娠したと聞かされた渡瀬は狼狽し、逃げるように彼女の前から消え去った。そしてもう1人、君子には母親のタネ(余貴美子)とともに居候していた元華族の尾藤家の息子・尾藤輝彦(渡辺大)という憧れの存在がいて・・・。やがて出産し、赤ん坊を抱えた君子は、渡瀬の実家を訪問。そこで5000万円の現金を手に入れた。そして沢山の妻・道代(東ちづる)の前に現れ、土地ごとラーメン屋を売ってほしいとその金を差し出す。名を「富小路公子」と変え、宝石店を始めた君子は、人脈を広げてケタ違いの金と不動産を手に入れてゆくのだが・・・!? ※番組の映像は権利の都合上、実際に放送されたものと一部異なります。ご了承ください。